リール活用によるリーチ拡大
アルゴリズムを活かしたリール戦略: Instagramの「リール(Reels)」は、新しいユーザーにリーチを拡大する強力な手段です。リール投稿はフォロワー以外にも表示されやすく、アルゴリズム上も優遇されているため、バズを生み出す起爆剤になり得ます。特にトレンドの音楽やエフェクトを使用したリール、今流行しているチャレンジに参加した動画などはアルゴリズムに好まれ、より多くのユーザーのフィードや発見タブに表示されやすくなります。例えば、流行中の楽曲をBGMに自社商品を紹介する短尺動画を作成すれば、その楽曲の人気に乗じて普段リーチできない層にも届く可能性が高まります。
リールでエンゲージメントを促進: 単にリーチを広げるだけでなく、リール上でのエンゲージメントも意識しましょう。面白い、役に立つ、驚きの要素がある動画コンテンツは保存(ブックマーク)や共有(リポスト)されやすく、これもまたアルゴリズムに好影響を与えます。特にInstagramでは「保存」や「共有」のアクションが重要なランキングシグナルの一つとされています。ユーザーが思わず保存したくなるハウツー動画や、友人と共有したくなるようなユーモア/トレンドネタを取り入れることで、結果的にリーチとエンゲージメントの双方が向上し、プロフィール訪問やリンククリック(後述のストーリーズ誘導など)へ繋がるユーザーを増やすことができます。
フォロワー外への露出最大化: リールは非フォロワーへの露出を増やす点で、通常のフィード投稿やストーリーズとは役割が異なります。一方でストーリーズは既存フォロワーとの繋がり強化に適したフォーマットです。そのため、リールでまず新規ユーザーにアプローチし、その後ストーリーズや通常投稿で深く関係構築・サイト誘導という流れを意識すると効果的です。リールで興味を持ってプロフィールを訪れたユーザーに対し、プロフィールのリンクやハイライトに用意したキャンペーン情報などからサイトに誘導する、といった導線も用意しておきましょう。リールと他の投稿形式を組み合わせて運用することで、認知拡大からサイト流入までスムーズなユーザー導線を築くことが可能です。
効果的なハッシュタグ戦略と投稿の最適化
ハッシュタグの選定と数: Instagramでは投稿に最大30個までハッシュタグを付けることができますが、量より質が重要です。Instagram公式は近年、「関連性の高いハッシュタグを3~5個程度厳選するのが望ましい」と案内しています。闇雲に大量のハッシュタグを付けるより、投稿内容に合致しターゲットが検索しそうなタグを厳選する方が効果的です。ただ一方で、「ハッシュタグを多用するとエンゲージメント率が上がる」との報告もあり、適切な数には諸説あります。一般的な目安としては5~10個前後を中心に、関連度の高いビッグタグ(投稿数の多い人気タグ)からニッチなスモールタグまでバランスよく組み合わせてみましょう。例えば、ファッションブランドなら「#ファッション」「#コーディネート」といった広範なタグと、ブランド名や商品名など固有のタグを併用するイメージです。実際に投稿後のリーチ分析を行い、どのタグから流入が多かったかを確認しながら最適なハッシュタグセットを見つけていくと良いでしょう。
投稿コンテンツの質と最適化: Instagramはビジュアルプラットフォームであるため、高品質な画像や動画は何より重要です。サイトへの誘導を増やすには、まず投稿自体でユーザーの目を引きプロフィール訪問や詳細閲覧を促す必要があります。写真であれば明るさや構図にこだわり、テキストよりも映像で魅せられるポイントは動画やアニメーションを活用しましょう。また、投稿の統一感やブランドらしさも大切です。フィード全体が統一されたトーン&マナーで整っていると新規訪問者の印象が良くなり、フォローやリンククリックにつながりやすくなります。さらに、キャプション(投稿文)では明確な行動喚起を入れることも有効です。例えば「詳しくはプロフィールのリンクから▶️」と促したり、投稿内容に関連する豆知識やストーリーを語ってユーザーの興味を引きつけ、「続きをWebで読む」よう誘導するテクニックもあります。
投稿タイミングと頻度: Instagramのフィード投稿も、ユーザーがアプリをよく開く時間帯に合わせることで初動の反応が高まり、その後の露出拡大につながります。一般的に日本のユーザーは朝の通勤時間帯、昼休み、夜21~23時頃にアクティブになる傾向があります。自社アカウントのインサイト(解析機能)でフォロワーがオンラインの時間帯データを確認し、最適な投稿タイミングを計画しましょう。また、投稿頻度については、少なくとも週数回以上はコンスタントに更新することをおすすめします。長期間フィード投稿がない状態が続くと、せっかくリールや広告で新規ユーザーがプロフィールに来ても最新情報が得られず離脱してしまう恐れがあります。定期的な投稿スケジュールを維持しつつ、内容が被らないよう多彩な切り口(商品紹介・顧客事例・スタッフ裏話・豆知識など)で飽きさせない工夫を凝らすと良いでしょう。

ストーリーズでのリンク誘導とショップ機能活用
ストーリーズでのリンク誘導: ストーリーズは24時間で消える短期投稿ですが、フォロワーの目に留まりやすくエンゲージメントも高いフォーマットです。特にリンクスタンプ(旧スワイプアップに代わり導入された機能)は、ストーリーズから外部サイトへ直接ユーザーを誘導できる貴重な手段です。以前はフォロワー1万人以上のアカウントに限定されていたリンク機能が、現在ではフォロワー数に関係なく全ユーザーに開放されています。これを活用し、最新のブログ記事やキャンペーンページ、商品ページなどへ直接遷移できるようストーリーズにリンクを貼りましょう。リンクスタンプを貼る際は、スタンプが目立つデザインを選び、「詳しくはこちら👇」など指示的なテキストを併記してユーザーにタップを促します。また、一度のストーリーズに複数のリンクは貼れないため、必要に応じて連続したストーリーズで複数のリンクを順に案内する(例:1枚目で商品A紹介→リンク、2枚目で商品B紹介→リンク)などの工夫も有効です。ストーリーズはアーカイブやハイライトに保存しておくことで後から訪れたユーザーにも訴求できるため、サイト誘導に有用なストーリーズはハイライトとしてプロフィール上にピン留めしておくと良いでしょう。
Instagramショップ機能の活用: Instagramショッピング機能を導入すれば、Instagram上に自社のミニEC店舗を構築し、投稿から直接商品ページへ誘導することが可能です。具体的には、自社ECサイトの商品カタログとInstagramアカウントを連携してショップを開設すると、フィード投稿やストーリーズ、リールに商品タグを付与できるようになります。ユーザーは投稿内の製品に触れるだけで商品名や価格といった詳細を確認でき、そこから「ウェブで見る」をタップすれば自社のECサイト上の当該商品ページに直接アクセスできます。従来、Instagramの通常投稿から外部サイトへの直接誘導はできず、「プロフィールのリンクから…」と案内する必要がありましたが、ショッピング機能を使えば投稿=商品ページへの直通口となり得るため、サイト流入のハードルを大幅に下げられます。
ショップ機能でのコンバージョン向上: Instagramショップを活用するメリットは、単に流入を増やすだけでなく購買までシームレスにつなげられる点にもあります。興味を持ったユーザーがその場で商品をカートに入れ、購入プロセスへ移行できれば、従来のように一旦ブラウザや別アプリで検索し直す手間を省け、離脱を減らすことができます(※国内ではInstagram上で直接購入完結する機能は限定的ですが、少なくとも商品ページへの遷移は容易になります)。また、ショップ経由のアクセスデータはECサイト側のAnalyticsツールと連携することで計測が可能であり、Instagram経由売上を可視化しやすいのも利点です。投稿ごとの商品タグクリック数やサイト遷移数を把握し、どの製品がInstagram経由で人気を集めているか分析することで、今後のSNS施策や商品プロモーションの参考になります。設定自体は初期費用無料で始められるため、自社でEC販売を行っている企業はぜひ導入を検討するとよいでしょう。
ストーリーズとショップの連携: ストーリーズでも商品スタンプ(商品タグ)を貼ることができます。新商品の告知やセール情報などは、ストーリーズで商品紹介→「詳細を見る」から商品ページへ誘導という流れを作ると即時的な集客効果が期待できます。さらに、Instagram広告においても商品タグ付き投稿をそのまま広告配信することが可能で、単一の広告内で複数商品をタグ付けしてユーザーに直接訴求することもできます。このように、ショップ機能はオーガニック投稿と広告の両面でサイト誘導を強力に後押ししてくれるため、InstagramをBtoC集客に活用する企業には必須の施策と言えます。

関連記事
お問合せ
Instagramを活用して、貴社のサイト流入を増やしませんか?
「リール動画を活用して新規フォロワーを増やしたい」
「ストーリーズやショップ機能でコンバージョンを高めたい」
「効果的なハッシュタグ戦略や投稿の最適化を知りたい」
このようなお悩みをお持ちの企業マーケター・WEB担当者様、ぜひご相談ください。
Instagramの最新アルゴリズムを活用し、ターゲットに届く運用戦略をご提案します。
無料相談・お問い合わせは下記リンクよりどうぞ。