無料で使えるキーワード選定ツールおすすめ5選【中小企業向け】

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「自社のSEO対策に使えるキーワード選定ツール 無料のものはないだろうか?」とお考えの中小企業のマーケティング担当者向けに、無料で利用できる定番のキーワード選定ツールを5つご紹介します。無料ツールであっても検索ボリュームや関連キーワードの把握、競合難易度の確認など基本的なキーワード調査が可能であり、中小企業のサイト運営に十分役立てることができます。以下に挙げるツールは、いずれも初心者から上級者まで幅広く利用されている実績あるものばかりです。

1. Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、Googleが提供する最も有名な無料キーワード調査ツールです。本来はGoogle広告のためのキーワード選定ツールですが、広告を出稿しなくてもGoogle広告アカウントを作成すれば無料で利用可能です。指定したキーワードの月間検索ボリュームや競合性(広告競争の激しさ)、関連キーワードの提案などを得られるのが特長です。特に検索ボリュームの精確な数値データが得られるため、主要なターゲットキーワードの選定には欠かせません。地域や言語を指定してキーワード候補を調査できるため、ローカルビジネスを展開する中小企業にとっても有用です。
補足: 利用にはGoogle広告用のログインが必要で、初回利用時にクレジットカード登録等の設定が必要になりますが、ツール自体の使用に費用はかかりません。
2. ラッコキーワード
ラッコキーワードは、日本のマーケッターに広く利用されているキーワードサジェスト取得ツールです。入力した単一のキーワードに対して、関連するサジェストキーワード(検索エンジンのオートコンプリート候補)を一括で取得できるのが強みです。例えば「SEO ツール」と入力すると、「SEO ツール おすすめ」「SEO ツール 無料」「SEO ツール 比較」など、ユーザーが実際に検索している関連語句が一覧表示されます。検索需要の高い順に並んだサジェストから、記事の切り口やタイトルのアイデアを得ることができるでしょう。ラッコキーワードは無料でサインアップなしでも利用可能で、手軽に大量の関連キーワード候補を収集できるため、コンテンツ制作の初期段階で非常に役立ちます。
補足: ラッコキーワードでは関連キーワードの取得機能に加え、簡易的な競合分析やキーワードプランナー連携(要ログイン)なども提供されています。まずはサイト上で出来る範囲で試し、必要に応じて無料会員登録することで追加機能を活用できます。
3. Googleトレンド
Googleトレンドは、特定のキーワードの検索人気度が時間経過や地域によってどう変化しているかを可視化できる無料ツールです。厳密にはキーワード選定ツールというよりキーワード動向分析ツールですが、季節要因や流行の把握に大いに役立ちます。例えば、「花粉症 対策」というキーワードは毎年春先に検索ボリュームが急上昇する傾向がありますが、Googleトレンドを使えば過去数年間の検索ボリューム推移グラフからこうした傾向を一目で確認できます。また、複数のキーワードを比較して相対的な人気度を調べたり、急上昇している関連トピックを発見したりすることも可能です。中小企業にとっては、自社の商品・サービスに関連する話題がいつ需要のピークを迎えるか把握できるため、コンテンツ公開のタイミング戦略などに活用できます。
補足: Googleトレンドは具体的な検索ボリューム数は提供しませんが、人気度を0〜100の相対指数で表示します。他のツールで得た数値データと組み合わせて活用することで、定量・定性的な両面からキーワードを評価できます。
4. RURI-CO(ルリコ)
ruri-co(ルリコ)は、CROCO株式会社が提供している国産の無料キーワード分析ツールです。特徴的なのは「関連キーワードの一覧表示」に加えて、キーワード同士の類似度(類似率)の分析や、調査対象キーワードが他サイトのタイトルタグでどれくらい使われているかといった独自データを提供してくれる点です。特に、複数の関連キーワード同士の類似率を無料で表示できるツールは他に類を見ないため、ruri-coを使えば関連キーワードをグループ分け(グルーピング)して整理するのに役立ちます。たとえば、「ダイエット 食事 法」と「ダイエット レシピ」の類似率が高ければ、これらを同じ記事内で扱うか、あるいは関連ページとして内部リンクで繋ぐ戦略が考えられます。ruri-coは登録不要ですぐ使えるので、思いついたキーワードの関連語を調べてコンテンツ設計に反映する際に重宝するでしょう。
補足: ruri-coでは他にも検索上位ページのタイトルやディスクリプションの一覧表示、上位ページ同士でよく使われている共通の語句(共起語)の抽出など、SEOライティングに役立つ機能が搭載されています。無料ながら多機能なため、最初は基本的な関連キーワード抽出から使い始め、徐々に他の分析機能も試してみると良いでしょう。
5. Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、世界的に人気のある無料SEOツールで、キーワード調査機能も充実しています。もともとはシンプルなキーワード提案ツールとしてスタートしましたが、現在では検索ボリュームやSEO難易度、クリック単価の目安、競合サイト分析、サイトの技術的SEO監査など多彩な機能を備えています。キーワードを入力すると関連キーワードやコンテンツアイデアが表示され、それぞれについて検索ボリュームやSEO難易度(上位表示のしやすさを示す指標)も確認できます。無料版では1日に扱える検索クエリ数に制限がありますが、アカウント登録することで一定回数までは追加料金なしで利用可能です。中小企業のサイト規模であれば、無料枠内の利用でも十分に役立つデータが得られるでしょう。
補足: Ubersuggestは競合調査機能も持っており、自社と類似したサイトがどんなキーワードで上位表示しているかを調べることもできます。英語圏発のツールですが日本語にも対応しており、日本の検索ニーズ分析にも活用可能です。将来的により高度な分析が必要になった場合、有料版への移行も検討できますが、まずは無料版で機能を試してみることをおすすめします。

まとめと次のステップ:無料ツールを賢く使いこなそう
以上、無料で使えるキーワード選定ツールのおすすめ5選を紹介しました。これらのツールを活用すれば、検索ボリュームの確認から関連キーワードの発見、競合状況の把握まで幅広いキーワード調査を費用ゼロで行うことができます。特に中小企業では、まず無料ツールで基本的なSEOキーワード戦略を立て、その上で効果が見込めると判断した段階で有料ツールや専門家の支援を検討するという段階的アプローチが有効です。
各ツールには得意分野がありますので、目的に応じて使い分けましょう。例えば、「まずは主要キーワードの候補を網羅したい」という場合はラッコキーワードやGoogleキーワードプランナーを使い、「季節的なトレンドを把握したい」場合はGoogleトレンドを参照する、といった形で組み合わせて利用するのも一案です。また、ツールから得たデータはあくまで判断材料です。最終的には自社のターゲット顧客のニーズに沿っているか、ビジネス上有効なキーワードかをマーケティング担当者の目で見極めて選定することが重要となります。
次のステップとして、選び出したキーワードを元に実際のコンテンツ制作に取りかかりましょう。キーワードごとにユーザーの検索意図を考慮し、それに応える有益なコンテンツを作成することが肝心です。サイト内ではメインテーマと関連テーマのページを内部リンクでしっかり繋ぎ、検索エンジンにもユーザーにも分かりやすい構造を構築してください。【※内部リンクの重要性についてはメイン記事で詳しく解説しています。】
もし「自社だけでSEOコンテンツを作り切るのは不安だ」「キーワード戦略が正しいかプロの意見が欲しい」と感じたら、遠慮なく専門家に相談することも検討しましょう。株式会社シンシアでは、中小企業のデジタルマーケティング支援実績が豊富なプロのマーケターが、無料相談を通じてキーワード選定からコンテンツ制作まで親身にアドバイスいたします。担当者様と二人三脚で施策を進める“伴走型”の支援スタイルをとっていますので、初めての方でも安心してご相談ください。詳しくはシンシア公式サイトよりお問い合わせいただければ、貴社の状況に合わせた最適なSEO対策プランをご提案いたします。無料のツールとプロの知見を上手に取り入れて、ぜひ貴社のWeb集客力向上にお役立てください。