顧客と直接コミュニケーションを図る機会として、ウェビナー(Webセミナー)やオフラインのセミナーの開催はBtoBマーケティングで高い効果を発揮する施策です。特に近年はオンラインで気軽に参加できるウェビナーが主流となっており、中小企業でも低コストで実施しやすくなっています。このページでは、ウェビナーの企画から集客、フォローアップに至るまでのポイントと、効果的なプレゼンテーションのコツについて解説します。
ウェビナーの企画・集客・フォローアップ
効果的なウェビナー開催のためには、事前準備から事後対応まで一連の流れをしっかり計画することが重要です。
- 目的とターゲットの明確化: まずウェビナーの目的を定めます(例:「新製品の認知拡大」「リードのナーチャリング」など)。次に対象とするターゲットを具体化しましょう。経営者向けか担当者向けか、業界や職種はどこかなど、明確にします。目的とターゲットが定まれば、自ずとテーマも決まりやすくなります。
- 魅力的なテーマ設定: ターゲットが「ぜひ聞きたい!」と思うテーマを選びます。彼らの課題を解決できる内容や最新トレンド情報、業界のベストプラクティス紹介など、価値の高いコンテンツにしましょう。タイトルも重要で、「○○の成功法則10選」のように具体性や件数を入れると興味を引きやすくなります。
- 集客(プロモーション): ウェビナー開催が決まったら、十分な時間をとって告知・集客を行います。自社のメールマガジンで案内したり、ウェブサイト上でバナー告知をしたり、SNS公式アカウントで発信しましょう。また、広告予算があればFacebookやLinkedInのイベント告知広告を出すのも効果的です(広告活用については「ウェブ広告」ページも参照)。パートナー企業や業界団体と協力し、相互に集客するのも有効な手段です。
- リマインドと準備: 参加登録してくれた人には、開催前日にリマインドメールを送り、忘れず参加してもらえるようにします。当日の資料やデモのリハーサルも入念に行いましょう。Zoomなど配信ツールの使い方にも慣れておく必要があります。
- フォローアップ: ウェビナー終了後、参加者にはお礼のメールを送付し、資料や録画のリンクを共有します。アンケートを実施してフィードバックを集めるのも良いでしょう。また、参加登録したが当日欠席だった人にもフォローメールを送り、録画視聴や次回案内につなげます。その後、営業担当によるフォローコールや、MAツールを使った継続的な情報提供(メールで関連ブログ記事や事例集を送る等)でリードを育成していきます(MAツールの詳細は「MAツールの導入」ページ参照)。
こうした一連の流れを仕組み化することで、ウェビナーは単発のイベントに留まらず、継続的なリードジェネレーションとナーチャリングの機会となります。
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効果的なプレゼンテーション方法
ウェビナーやセミナーの質を左右するのが、登壇者によるプレゼンテーションです。参加者に満足してもらい、有益な場だったと思ってもらえるよう、以下の点に留意しましょう。
- コンテンツをシンプルに: 短い時間で多くを詰め込みすぎないようにします。ポイントは3つ程度に絞り、それを軸に話を展開しましょう。スライドもテキストだらけにせず、キーワードや図表を交えて見やすく整理します。
- ストーリーと事例: 単なるスペック紹介や理論説明だけでは飽きられてしまいます。実際の事例や具体的なケースを交えて話すことで、聞き手はイメージを掴みやすくなります。「○○社ではこんな課題があり、我々の製品導入で△△を実現しました」など、ストーリー仕立てで語ると引き込まれやすくなります。
- 双方向の工夫: ウェビナー中にチャットやQ&A機能を使って質問を募ったり、投票機能で簡単なアンケートを取ったりするなど、参加者が能動的に関われる仕掛けを入れましょう。双方向性を持たせると集中力が途切れにくく、満足度も向上します。
- リハーサルとタイムマネジメント: 本番前に必ずリハーサルを行い、話す内容や時間配分を確認します。時間は厳守し、予定より長引かないよう注意しましょう。万一時間が足りなくなりそうな場合は、一部を資料提供に切り替えるなど柔軟に対応します。
良いプレゼンテーションができれば、ウェビナー後に参加者が自社サービスに興味を持ち、具体的な問い合わせや商談につながる確率も高まります。反対に内容が期待外れだと興味を失われてしまうため、準備と練習に力を入れましょう。
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