プロフィールムービーのBGM選びが感動を左右する

記事の内容
はじめに
結婚式のプロフィールムービーにおいて、BGM(背景音楽)は単なるBGM以上の意味を持ちます。選んだ曲次第で、ゲストが受け取る感動や印象が大きく変わると言っても過言ではありません。例えば、幼少期の写真にしっとりとしたピアノ曲が流れれば温かな涙を誘い、同じ写真でもコミカルな曲調なら微笑ましい笑いを誘うかもしれません。それほどまでに音楽は映像の雰囲気を左右する重要な要素なのです。
「この曲を流した瞬間、会場中が涙した」「アップテンポの曲のおかげでみんな笑顔で見てくれた」など、私が見届けてきた披露宴でもBGMが効果的にハマった例が数多くあります。本記事では、プロフィールムービーのBGM選びで押さえておきたいポイントや、実際によく選ばれている人気曲のリストをご紹介します。
BGMが演出する「感動」のチカラ
人の記憶や感情は、音楽によって強く刺激されます。映画を想像してみてください。感動的なシーンには必ずと言っていいほど心揺さぶる音楽が流れ、恐怖シーンには不穏な音が添えられていますよね。結婚式のプロフィールムービーも同じです。音楽次第で映像が伝える感動の深さが変わるのです。
プロフィールムービーでは主に以下のような場面で音楽が効果を発揮します。
- 幼少期〜成長パート: 両親の愛情や懐かしさを感じさせる場面では、優しく穏やかな曲や童謡のアレンジなどが雰囲気を高めます。ゲストの中には自身の子育て経験と重ねて涙ぐむ方もいるでしょう。
- 二人の馴れ初めパート: 明るく楽しい思い出を紹介する場面では、ポップでアップテンポな曲が場を華やかにします。思わず手拍子したくなるようなリズムが流れれば、ゲストも笑顔で映像に引き込まれていきます。
- エンディング・メッセージ: 両親やゲストへの感謝を伝える締めくくりでは、感動を最高潮に導くバラードや壮大な曲調が効果的です。静かに盛り上がるサビで「ありがとう」のメッセージが表示されれば、多くのゲストの胸に響くことでしょう。
このように場面ごとに音楽を使い分けることで、ムービー全体のメリハリが生まれ、ゲストの感情をより深く揺さぶることができます。逆に、BGMの選択を誤ると感動シーンで盛り上がりに欠けたり、テンポが合わずに間延びした印象になったりすることもあるため注意が必要です。

BGM選びのポイント
では、具体的にどのようにBGMを選べば「感動」を最大限に演出できるのでしょうか。いくつかポイントを押さえておきましょう。
1. 二人のストーリーに合った曲を選ぶ
まず基本は、お二人のエピソードにマッチした曲を選ぶことです。おしゃれだから、有名だからという理由だけでなく、「歌詞や曲調が自分たちの歩んできた道に重なるか」を意識してみてください。例えば、遠距離恋愛だったカップルなら距離や再会をテーマにした歌、共通の趣味が音楽なら出会いのきっかけになったアーティストの曲など、よりパーソナルな選曲が心に響きます。
2. 歌詞の内容にも注目する
メロディーが素敵でも、歌詞の内容が結婚式にそぐわない場合もあります。特に洋楽はメロディ重視で選びがちですが、失恋や別れを歌っていないかチェックしましょう。日本語の曲でも、ネガティブな表現が多いものや別れを連想させる歌詞は避けた方が無難です。逆に、家族への感謝や未来への希望を歌った曲は、披露宴の空気をポジティブにしてくれます。
3. 曲の長さと展開を考慮する
プロフィールムービー全体の長さとの兼ね合いも重要です。1曲まるまる使うと曲が余ってしまう場合は、適切なタイミングでフェードアウトするか、思い切って必要な部分だけ編集して使用することも検討しましょう。また、曲の盛り上がる部分(サビ)がちゃんと映像の見せ場と重なるように構成すると、よりドラマチックな演出になります。複数曲を繋ぐ場合は、テンポやキーが極端に異なる曲同士だとつなぎ目で違和感が出ることがあるので注意が必要です。
4. 好み+ゲスト受けのバランス
結婚式はお二人のものですが、ゲストへのおもてなしの場でもあります。自分たちの好きな曲を選ぶことは大前提として、ゲスト世代への馴染みも少し考慮すると良いでしょう。例えば年配の方も多い披露宴なら誰もが知る定番曲を一つ入れる、幅広い年代に人気のジブリ映画の曲をさりげなく使う、などの工夫です。ただし最終的には「自分たちがこの曲で感動できるか」が一番大切ですから、あまり迎合しすぎる必要はありません。お二人が心から好きと言える曲を選べば、その想いはきっとゲストにも伝わります。
5. 音源と音量のチェック
意外と忘れがちなポイントですが、使用する音源の質も確認しましょう。CDや正式にダウンロード購入した音源を使い、音割れや極端な小ささがないか編集段階でチェックします。また、式場によっては楽曲使用に関するルール(著作権手続きなど)があるので、使用予定の曲リストを早めに伝えておくと安心です。当日しっかり音響スタッフに意図を伝え、感動の場面で最適な音量になるようリハーサルで確認できるとベストです。

プロフィールムービーに人気のBGMリスト
ここで、結婚式プロフィールムービーで人気の定番曲やおすすめ曲をいくつかご紹介します。先輩カップルたちが選んだ曲は、きっと誰もが耳にしたことがあり、結婚式の雰囲気にもピッタリなものばかりです。
- 「115万キロのフィルム」/ Official髭男dism – 二人で未来へ思い出を積み重ねていこうという歌詞が、新郎新婦パートを盛り上げる定番曲。
- 「にじいろ」/ 絢香 – ゆったりとした明るい曲調で、家族や友人への感謝を伝えるシーンに。幅広い世代に愛されるハッピーソングです。
- 「ありがとうの輪」/ 絢香 – 同じく絢香の人気曲で、感謝の気持ちをストレートに歌った歌詞がエンディングに最適。
- 「花束」/ back number – 「これからも君と生きていきたい」という想いを綴ったラブソング。しっとりした曲調で二人のパートに感動を添えます。
- 「Wherever you are」/ ONE OK ROCK – 英語詞ですが結婚式の定番中の定番。力強くも優しいロックバラードが、会場を感動で包みます。
- 「糸」/ 中島みゆき – “人は人と出会うべくして出会う”という深いメッセージが結婚式とマッチする、日本の結婚式ソングの王道バラード。
- 「Sugar」/ Maroon 5 – ミュージックビデオが実際の結婚式で話題になった1曲。明るくキャッチーで、友人中心のカジュアルな披露宴にぴったり。
- 「Marry You」/ Bruno Mars – ポップでノリのいいプロポーズソング。新郎新婦入場やオープニング的な映像に使えば、一気に楽しい雰囲気に。
- 「I LOVE…」/ Official髭男dism – ヒゲダンからもう一曲。ファンファーレのような盛り上がりで映像の冒頭を飾るのに人気。
- 「Love Story」/ Taylor Swift – ロマンチックでわかりやすい洋楽バラード。おとぎ話のような雰囲気が、馴れ初めシーンを素敵に演出。
いずれも結婚式でよく使用される曲ですが、もちろん最終的なBGM選びはお二人の心に響くかどうかがポイントです。上記リストも参考にしながら、「これだ!」と思える一曲を探してみてください。
まとめ
プロフィールムービーのBGM選びは、映像そのものと同じくらい重要な準備と言えます。音楽が持つ力を借りて、写真やメッセージの感動を何倍にも膨らませることができるからです。「このシーンでこの曲が流れたら泣いてしまうかも!」という直感を大切に、楽しみながら選曲してみてください。
また、お二人にとって思い出深い曲であれば、ゲストにもそのエピソードを簡単に紹介するとより感動が伝わるでしょう(「大学時代によく聴いた曲です」など一言添えるなど)。音楽と映像が調和した瞬間、披露宴会場には魔法のような感動が生まれます。ぜひBGMの持つパワーを最大限に活かして、心に残るプロフィールムービーを完成させてください。
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