最新トレンド分析:エンドロールに手書きメッセージを入れるカップルが増加中

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結婚式のエンドロール演出は年々進化しています。定番化した今だからこそ「他とはちょっと違う特別なエンドロールにしたい」と考えるカップルも増え、さまざまなトレンドが生まれています。最近注目のトレンドを分析しつつ、中でも“手書きメッセージ”を取り入れる演出にスポットを当ててみましょう。
エンドロールはもはや結婚式の定番に
まず押さえておきたいのが、エンドロールの普及状況です。あるアンケートでは約8割の新郎新婦が披露宴でエンドロールムービーを上映し、約9割が「やって良かった」と満足しているとの結果が報告されています。これほど多くのカップルが取り入れているからこそ、「他の式と差をつけたい」「自分たちらしい演出をしたい」というニーズが高まり、トレンドが生まれているのです。また近年は少人数でアットホームな結婚式(マイクロウェディング)の増加も影響し、ゲスト一人ひとりに寄り添ったエンドロール作りが重視される傾向にあります。

トレンド1:ゲストを主役に!ゲスト目線のエンドロール
エンドロールと言えば新郎新婦が中心の映像をイメージしますが、最近人気なのがゲストの表情やリアクションを主役に据えた映像演出です。撮って出しエンドロール(当日撮影・即編集して流す映像)でも、従来は新郎新婦のシーン中心でしたが、近年「ゲストの良い表情をたくさん撮ってほしい」というリクエストが増えているとのこと。例えば挙式で涙ぐむ親御様、スピーチに笑う友人、拍手喝采する同僚たち…。ゲスト自身が映像に映り込むことで会場全体の一体感が高まり、記憶にも強く残るのです。ゲスト参加型の演出とも言え、特に少人数婚ではゲスト全員を映像内で紹介するようなことも可能でしょう。「自分も映っていて嬉しかった!」とゲストに言ってもらえるエンドロールは成功間違いなしですね。
トレンド2:温もりを演出、手書きメッセージの挿入
今回特に注目したいのがエンドロールに手書きの文字やイラストを取り入れる演出です。デジタル全盛の時代にあえて新郎新婦が直筆したメッセージを映像に載せることで、温かみや特別感を演出できます。例えば黒板や色紙にゲストへのメッセージを書いている様子を事前に撮影し、それを早送り動画にしてエンドロール内で流すアイデアがあります。手書きの文字は多少の字の個性もご愛嬌、想いの込もった筆跡そのものが感謝の気持ちをより伝えてくれるでしょう。最近ではこのような手作り感のある演出を求めるカップルが増えており、「二人で書いたメッセージボードが登場するエンドロール」がプチブームになりつつあります。またイラストが得意な新郎新婦なら、自作のイラストや漫画でゲスト紹介をするユニークな映像に仕上げるケースも。デジタル編集に手書き素材を組み合わせることで、世界に一つだけのオリジナル作品になります。
トレンド3:二人の物語をドキュメンタリー風に
エンドロールに新郎新婦のこれまでの物語や結婚式準備の過程を盛り込む演出も増えています。従来、幼少期からの歩みを紹介するプロフィールムービーは別途上映することが多いですが、あえてエンドロール内でダイジェスト的に表現するパターンです。例えば式準備中の風景や、前撮り(プリシュート)の映像、指輪選びや打ち合わせの様子などを撮影しておき、披露宴当日のシーンと交えて編集します。まるで結婚式ができるまでの道のりを振り返るミニドキュメンタリーのようになり、ゲストからは「裏側が見れて楽しい!」と好評です。特に長い交際期間を経て結ばれたカップルや、何か乗り越えたエピソードがある二人の場合、その物語性を演出に活かすことで感動が倍増します。
トレンド4:サプライズ演出をエンドロールに仕込む
エンドロールは感動的な謝辞だけでなく、サプライズの演出効果も狙えます。最近増えているのは、当日お世話になった人や特別なゲストへのサプライズメッセージをエンドロール内に忍ばせるケースです。たとえば、受付を手伝ってくれた友人グループの写真とともに「◯◯のみんな、協力ありがとう!」と入れたり、余興を盛り上げてくれた人に向けて「△△さん、最高でした!」といった労いのコメントを差し込むのです。さらには、式場スタッフやプランナーさんへのお礼メッセージを最後にサッと表示する粋な計らいも。予想していなかったメッセージに対象の方は驚きと感動で胸がいっぱいになりますし、他のゲストから見ても心温まる演出になります。また、新郎新婦から互いへのサプライズとして、エンドロール内で内緒のメッセージを交換するなんてアイデアもユニークですね。
トレンドを取り入れるときの注意点
以上、最新トレンドを4つご紹介しました。どれも魅力的ですが、取り入れる際は自分たちの結婚式の規模や雰囲気に合っているかを考えることが大切です。ゲストが多いのに全員へ個別メッセージを入れようとすると時間が長くなりすぎるかもしれませんし、手書き演出も準備に手間がかかります。無理のない範囲でワンポイント取り入れるだけでも十分効果はあります。また実現が難しいアイデアでも、プロの映像業者に相談すれば代替案を提案してくれることもあります。「こんなことできるかな?」と思ったら一度プランナーや映像担当に聞いてみると良いでしょう。
披露宴のラストを自分たちらしく演出できるエンドロール。トレンド情報をヒントに、ぜひオリジナリティあふれる映像を作ってみてください。手書きの温もりでもゲスト参加型でも、どんな形でも「感謝の気持ち」が伝わることが一番のゴールです。最新トレンドを知ったうえで、次は自分たちにピッタリの制作方法を選びましょう。