花嫁の手紙ムービーや両親への手紙シーンをさらに感動的に演出するには、BGM(バックグラウンドミュージック)選びがとても重要です。音楽は聴く人の心情に直接働きかける力があり、手紙の内容と相まって涙を誘う場面を作り上げます。ここでは花嫁の手紙シーンにおすすめの感動ソング10選と、後悔しない曲選びのポイントをご紹介します。どの曲にしようか迷っている花嫁さんはぜひ参考にしてみてください。
BGM選びのポイント:曲で伝える想い
まずは曲を選ぶ際に押さえておきたいポイントから見ていきましょう。手紙のシーンは感極まる大切な場面ですから、BGMにもこだわって演出したいですよね。
- 歌詞のメッセージ性:両親への感謝を歌った曲や、門出をテーマにした曲など、手紙の内容にリンクする歌詞を持つ曲は感情移入しやすくおすすめです。例えば「未来へ(Kiroro)」のように子から親へのメッセージそのものの曲は、歌詞がそのまま手紙の延長線になります。一方、あえてインストゥルメンタル(歌詞なし)曲を選ぶ手もあります。歌詞付きだと聞き入ってしまうという場合は、ピアノやオルゴールの曲で雰囲気だけ添えるのも良いでしょう。
- 世代問わず親しみやすい曲:親御さん世代にもなじみのある曲だと「知ってる!」と心の中で感じてもらえます。往年の名曲や、誰もが聞いたことのある映画音楽、または結婚式の定番ソングなど、幅広い世代に届く曲は安心感があります。ただし自分の伝えたい気持ちとのマッチも大事なので、最終的には両親への想いを優先して選んでOKです。
- 曲調とムービーの長さ:しっとりとしたバラードからアップテンポまで曲調はいろいろありますが、手紙のシーンでは穏やかで感動的なバラード系が定番です。あまり明るすぎる曲だと雰囲気と合わない場合も。さらに、曲の長さにも注意しましょう。手紙朗読やムービー上映の長さに曲を合わせる必要があります。フルコーラスだと長すぎる場合は編集(カット)してサビを中心に使う、または最初から短めの曲を選ぶことも検討します。
- 著作権と使用許可:結婚式で市販の音楽を流す際は著作権処理が必要になることがあります。式場が包括契約している場合もありますが、ムービーに音源を直接入れる場合はISUMでの申請が求められるケースが一般的です。選曲の際はISUMで使用可能な曲かどうかをプランナーに確認しておきましょう。ただ、著作権の問題で使えない曲はごく一部ですので、あまり心配しすぎなくても大丈夫です。
ポイントを押さえたら、いよいよ具体的な曲を見ていきましょう。ここからは実際に先輩花嫁たちが手紙シーンに選んだ感動ソング10曲を厳選してご紹介します!

感動を誘うおすすめBGM10選
以下に、花嫁の手紙ムービーや朗読シーンで特に人気の高い10曲をピックアップしました。それぞれ曲の特徴や歌詞のポイントも解説しますので、自分のイメージに合う一曲を探してみてください。
- 未来へ / Kiroro(キロロ)
結婚式の両親への手紙といえばまず名前が挙がる定番ソング。Kiroroの大ヒット曲「未来へ」は、娘から母への感謝と旅立ちを歌った名曲です。「ほら足元を見てごらん これがあなたの歩む道」といった歌詞が有名ですね。母親目線で歌われる曲ですが、子どもから親への感謝が真っ直ぐに伝わる内容で、手紙シーンとの相性は抜群。明るく温かい曲調で、会場全体を優しい涙に包みます。 - 手紙 / back number(バックナンバー)
人気バンドback numberのバラード「手紙」は、タイトル通り手紙をテーマにした一曲。「大事な人へ想いを綴る」という歌詞が印象的で、実際にこの曲をBGMに花嫁の手紙を読んだというケースも増えています。ピアノ主体のしっとりしたメロディが手紙朗読の邪魔をせず、静かに言葉を引き立ててくれる曲です。感動しつつもどこか爽やかさもあり、若い世代のゲストにも共感を呼ぶでしょう。 - 糸 / 中島みゆき
結婚式ソングの王道中の王道「糸」。中島みゆきさんの名曲ですが、Bank Bandや様々なアーティストによるカバーでも知られます。「縦の糸はあなた 横の糸は私」と、人と人とのご縁を糸に例えた歌詞が有名ですね。一見カップルの絆を歌ったようにも聞こえますが、人との繋がり全般を描いた曲なので、家族への想いにも重なります。スローテンポで荘厳な雰囲気があり、手紙ムービーに重厚感と深みを与えてくれる一曲です。 - 明日への手紙 / 手嶌葵(てしま あおい)
手嶌葵さんの澄んだ歌声が心に染みる「明日への手紙」。ドラマ主題歌としてヒットした曲ですが、その優しいメロディと前向きな歌詞から結婚式でも人気が高まっています。「ありがとう」が繰り返し出てくる歌詞で、両親やお世話になった人への感謝と新たな門出への決意が感じられる内容です。ピアノとストリングスの柔らかなサウンドが手紙の朗読やムービーを温かく包み込んでくれるでしょう。 - 手紙〜愛するあなたへ〜 / 藤田麻衣子
ウェディングソングの隠れた名曲として注目されているのが藤田麻衣子さんの「手紙〜愛するあなたへ〜」です。タイトルに「手紙」とある通り、花嫁が両親へ贈る感謝の手紙をそのまま歌にしたような歌詞で、「まさにこのシーンにピッタリ!」と感じる花嫁さんが続出。穏やかなピアノ伴奏に乗せた歌声は涙を誘い、手紙ムービーの感動を一層高めてくれます。最近では手紙シーンの定番曲の一つになりつつあります。 - 瞳 / aiko(アイコ)
aikoの「瞳」は結婚式シーンで根強い人気を持つ一曲です。一見ラブソングのようでいて、実は友人の出産をきっかけに作られた曲で、人と人との絆や命の尊さがテーマになっています。「あなたが見せる仕草何もかもが宝物だよ」といったフレーズは、親が子を想う気持ちにも通じます。アップテンポすぎず程よいリズム感もある曲で、手紙のシーンに明るすぎない希望を添えてくれるでしょう。 - 花束 / back number
back numberからもう一曲。「花束」はプロポーズソングとして有名ですが、爽やかな感動ソングとしてプロフィールムービーやエンドロールなど幅広く使われます。サビの盛り上がりが心地よく、バンドサウンドでありながら優しさのある曲調です。手紙シーンに使用する場合は音量を抑えめにして、サビの「愛してる」の部分でクライマックスを迎える演出なども素敵です。男女問わず人気のアーティスト曲なので、ゲスト受けも良いでしょう。 - アイノカタチ / MISIA(ミーシャ)
MISIAの「アイノカタチ feat.HIDE (GReeeeN)」は、ドラマ主題歌としてヒットし結婚式でも人気急上昇したバラードです。壮大なサビメロディとMISIAの力強い歌声が特徴で、家族や恋人への愛を歌った歌詞が心に響きます。特に「あなたがいて わたしがいて」というフレーズは、両親がいたから今の自分がいる…という文脈にも重ねられます。サビで思わず涙するゲストも多い感動曲です。 - The Rose / Bette Midler(ベット・ミドラー)
洋楽からも1曲。「The Rose」は1970年代のバラードですが、結婚式では今でも根強い人気があります。英語詞のため直接的な歌詞の訴求はありませんが、それがかえって手紙の朗読を邪魔しないBGMとして好まれています。ゆったりとしたメロディラインは映像演出に合わせやすく、大人の雰囲気を演出したい場合にぴったりです。年代問わず「あ、この曲知ってる」と思ってもらえる洋楽定番曲でしょう。 - My Heart Will Go On / Celine Dion(セリーヌ・ディオン)
最後にもう一曲洋楽から。映画「タイタニック」のテーマ曲としてあまりにも有名なセリーヌ・ディオンのバラードです。ドラマチックな曲調で、流れるだけで感情を揺さぶられる方もいるほど。歌詞自体は恋愛の内容ですが、誰もが知るメロディであること、そして英語で流しておけば手紙朗読の妨げになりにくいことから、手紙シーンのBGMに選ぶ花嫁さんもいます。壮大な雰囲気をプラスしたい演出派に向いているでしょう。
そのほかの候補曲もチェック!
以上10曲を紹介しましたが、感動ソングはまだまだたくさんあります。例えば「ありがとうの輪 / 絢香」は「ありがとう」という言葉が何度も登場する感謝ソングですし、「家族になろうよ / 福山雅治」は家族愛を歌った結婚式鉄板ソングです。また、インストゥルメンタル曲では「美女と野獣」や「When You Wish Upon A Star(星に願いを)」といったディズニーのピアノ演奏曲を流すと、柔らかく上品な空気になります。
季節や式のテーマによっても合う曲は変わります。春婚なら「桜」の入った曲、冬婚ならクリスマスソングのピアノアレンジなども検討すると良いでしょう。いずれにしても「この曲で気持ちを伝えたい!」と思える一曲に出会うことが大切です。
曲が決まったら…演出への活かし方
お気に入りの曲が決まったら、それをどのタイミングで流すかも考えてみましょう。花嫁の手紙ムービーの場合は、映像の冒頭からエンディングまでフルで一曲流すパターンがほとんどです。朗読の場合は、読み始める直前から曲を流し、小さい音量で読み上げ中もBGMとしてかけ続けることが多いです。クライマックスにサビが来るように調整すると、シーンと音楽がシンクロして鳥肌ものの演出になります。
また、曲名や歌詞を両親に教えてあげるのも後からじんわり来る演出です。例えば手紙の最後に「(BGM:○○)」と小さく書いて渡す、あるいは式後に「今日流した曲は実は○○という曲で…」と話題にするなど。曲に込めた想いをシェアすると、ご両親も改めて歌詞を噛み締めて聞いてくれるかもしれません。
音楽の力で心に残るシーンに
花嫁の手紙シーンに流れる曲は、その瞬間の記憶と強く結びついて、一生忘れられない一曲になります。ぜひあなた自身が心から好きな曲、伝えたい想いにふさわしい曲を選んでください。今回紹介した中にピンとくるものがあれば幸いです。
音楽の持つ力を借りて、感謝の気持ちがより深く届く演出を作り上げましょう。感動的なBGMとともに流れる花嫁の手紙ムービーは、きっとゲストの胸にも刻まれる素敵なシーンになるはずです。