不用になった家具を出張買取で処分したいと考えたとき、「自分の家具は買い取ってもらえるのだろうか?どれくらいの値段になるのだろう?」と疑問に思うかもしれません。終活で大型家具を手放したい58歳女性の方にも、出張買取は自宅までスタッフが査定に来てくれるため安心・便利なサービスです。本記事では、出張買取で売却可能な家具の対象範囲と、その価格の目安について解説します。
出張買取の対象となる家具とは?
出張買取で扱ってもらえる家具には一定の基準があります。一般的に「購入から15年以内」の比較的新しい家具が買取対象となるケースが多いです。古すぎる家具は需要が低下しているため、たとえば購入後30年以上経過したような家具は買取が難しくなります。また、大型すぎる家具も対象外となることがあります。業者によりますが、縦・横・奥行きの合計サイズが約350cm以内という制限が設けられている場合があります。これ以上に大きい食器棚や洋服ダンスは、搬出や再販が困難なため買取不可となりやすいです。さらに、需要の低い種類の家具も対象外となることがあります。典型的なのは婚礼タンス(和タンス)や巨大な洋服ダンス、スプリングマットレス付きのベッドなどです。現代ではクローゼットが普及し、和タンス等は中古市場で敬遠される傾向があります。そのため、こうした家具は出張買取では断られるか、引取のみ(買取金額がつかない)扱いになる可能性が高いです。一方、ダイニングセット、ソファ、チェスト、本棚など日常的に使われる家具は比較的買取対象になりやすいと言えます。
家具査定のポイント:年式・状態・ブランド
家具の査定額は製造年数・状態・ブランドといった要素で大きく左右されます。前述のように年式が新しいほど評価が高く、目安として10~15年以内の家具が望ましいです。状態についても、傷や汚れの有無は重要です。目立つ傷・塗装剥げ、ぐらつきなどの不具合があると査定額は下がり、場合によっては買取不可になります。逆に丁寧に使われていて状態良好な家具は高評価につながります。また、ブランドやデザイン性も査定の大きなポイントです。有名ブランド家具(例:カッシーナ、アルフレックス、マルニ木工など)は中古市場でも人気があり、高価買取が期待できます。デザイナーものや北欧家具、アンティーク調の家具などもコレクター需要があれば高値が付くことがあります。一方、量販店で安価に販売されている組立式家具(例:ニトリやIKEAの廉価ライン)は、中古ではほとんど値段が付かないことも多いです。ただし同じニトリでも、人気シリーズや比較的新しいモデルであれば買取可能なケースもあります。サイズもポイントで、大型過ぎる家具は上記の理由で需要が限られるため、小ぶりな家具やモジュール式の家具の方が再販しやすく評価が高い傾向にあります。

中古家具の買取価格の目安
中古家具の買取価格は新品価格やブランド、コンディションによって幅がありますが、おおまかな目安を知っておくと期待値の調整に役立ちます。一般的な家庭用家具の場合、中古買取価格は購入時の1割程度以下と考えておくと良いでしょう。例えば、購入時に10万円したソファでも、中古では1万円前後になれば良い方です。逆に、もともとの定価が安い家具(数千円~数万円程度の棚やテーブル)は、中古では数百円~数千円程度の査定になる場合が多く、場合によっては値段が付かないこともあります。しかし、ブランド家具や高級デザイナーズ家具は例外です。新品価格が数十万円以上するような高級家具は、中古でも数万円~数十万円で取引されることがあり、状態次第では思わぬ高額査定になるケースもあります。実際、イタリア製の高級ソファや北欧デザインのチェアなど、人気の銘柄は中古市場で引き合いが強く、買取店でも買取強化していることがあります。「一般的な家具:数百円~数千円、ブランド家具:数千円~数万円以上」というのがひとつの目安です。なお、昭和レトロな家具や海外製アンティーク家具など、一部マニア向けのジャンルは例外的に高値が付くこともあります。大半の家具は経年劣化とともに価値が下がりますが、希少価値のあるものは例外と言えるでしょう。
出張買取で家具を売る際の注意点とコツ
家具を出張買取に出す前に、いくつか準備と確認をしておくとスムーズです。まず、事前に家具のサイズや年式、購入ブランドなどを業者に伝えておきましょう。電話や申し込みフォームでこれらの情報を知らせておくことで、業者側も対応可否やおおよその査定額を判断しやすくなります。次に、査定当日までに家具の簡単な清掃をしておきましょう。ホコリを払ったり、落とせる汚れは落としておくと、見た目の印象が良くなります。ただし無理にキズを補修しようとする必要はありません。現状を正直に見せた方が査定士も判断しやすくなります。また、複数の家具や他の不用品がある場合は、まとめて査定に出すことをおすすめします。1点だけよりも、複数点あれば出張買取に来てもらいやすく、トータルの買取金額も上乗せされやすい傾向があります(一点一点は安価でも合計すればまとまった額になるためです)。そして、提示された査定額に納得がいかない場合は、その場で無理に売却する必要はありません。出張買取は基本的に査定だけでもキャンセル料はかかりませんので、安心してご利用ください。家具は大きな買い物だけに、納得できる価格かどうかしっかり検討してから売るようにしましょう。必要ならその場で保留にし、他社の意見も聞いてみるのも一つの手です。
まとめ
出張買取で売却可能な家具の条件としては、「購入後15年以内」「大型すぎない」「需要がある種類」であることが一つの目安となります。また、査定額は年式や状態、ブランドによって大きく変動し、一般的な家具は低め、ブランド家具は高めになる傾向があります。あらかじめおおよその相場観を持っておくことで、想定と大きく離れた査定額でも冷静に判断できるでしょう。終活で長年使った家具を手放すのは寂しさもあるかもしれませんが、必要とする次の方に譲れば有効活用されます。出張買取サービスを上手に利用して、不要な家具を賢く整理しましょう。なお、査定の結果値段が付かなかった家具でも、業者によっては無料で引き取って処分してくれることもあります。処分費用をかけずに済む点も出張買取のメリットと言えるでしょう。ぜひ一度気軽に査定を依頼してみてください。