50代女性、長いブランクを経て在宅テレアポに復帰した体験談

記事の内容
専業主婦として過ごした長いブランク
私は佐藤京子、現在52歳です。20代後半で結婚し、30代前半で職場を離れてから、約20年間を専業主婦として過ごしてきました。子育てに追われる日々は充実していましたが、振り返ればそれは長い仕事のブランクでもありました。子どもたちも成長し手が離れた今、自分の時間が増える一方で、「このまま社会から取り残されてしまうのでは」という漠然とした不安も感じるようになっていたのです。
私が最後に働いていたのは、まだパソコンが今ほど普及していない時代でした。当時は電話応対や来客対応が中心の一般事務職でしたが、結婚・出産を機に退職。以来、家庭に専念してきたため、仕事の最前線からは遠ざかっていました。その間に世の中は大きく変化し、IT化や在宅ワークという言葉も当たり前になりました。長いブランクの間に様変わりした職場環境に、正直ついていける自信はありませんでした。
再び働こうと決意したきっかけ
50代に差し掛かり、自身の将来や家計のことを現実的に考えるようになりました。子どもたちの教育費やこれからの生活費、そして老後の蓄え――どれをとっても、夫の収入だけに頼るのは不安でした。「もう一度自分も働いて家計を支えたい」という思いが次第に強くなっていきました。それと同時に、長年家庭に尽くしてきた自分自身の人生に、もう一度チャレンジする場が欲しいとも感じていたのです。
ある日、何気なく開いた求人情報サイトで「在宅ワーク」「主婦歓迎」という言葉が目に留まりました。詳しく見てみると、コールセンターの在宅オペレーター募集の案件で、電話を使った営業(テレアポ)の仕事でした。正直、営業職の経験はなく電話で知らない人と話す仕事に最初は尻込みしました。しかし「完全在宅」「未経験歓迎」「研修あり」「PC貸与あり」といった条件に心が動きました。これならブランクがあっても挑戦できるかもしれない――そう思い、私は勇気を出して応募することを決めたのです。
在宅ワークを選んだ理由と感じた魅力
再就職の手段はいろいろありますが、私が在宅ワークを選んだのには明確な理由がありました。それは自宅で働ける柔軟さと安心感です。長いブランクで体力にも自信が無くなっていましたし、実家の母の介護を手伝う必要も出てきました。通勤がない在宅勤務なら、家事や介護と両立しやすく、自分のペースで働けます。また、職場に直接出向かなくて済む分、久々の職場復帰に対する心理的ハードルも低く感じました。
さらに、在宅テレアポという仕事自体にも魅力を感じました。電話越しの営業というと難しく聞こえるかもしれませんが、人生経験を活かせる仕事だと思えたのです。実際、募集要項にも「50代・60代の女性が活躍中!」と書かれており、同年代でブランク明けの仲間が多くいることが分かりました。年齢やブランクをハンデと捉えるのではなく、「長年培った対人スキルが武器になる仕事です」という言葉に背中を押されました。これなら在宅ワークブランクありの自分でもきっと活躍できる場がある、と感じたのです。

ブランク明けの不安と葛藤
応募後、幸運にも在宅テレアポの仕事に契約することができました。しかし、喜びと同時に不安も大きく膨らんできました。20年以上のブランクがある50代主婦に本当に務まるのだろうか——そんな考えが頭を離れません。パソコンの操作や専用システムの使用についていけるか、自宅でひとりきりで営業電話をする孤独感に耐えられるか、成果が出せず家族に迷惑をかけないか……不安要素を挙げればきりがありませんでした。
契約が決まってから仕事開始までの間、私は夜な夜なインターネットで情報を集めました。同じようにブランクからの再出発を果たした人はいないか知りたかったのです。「在宅ワーク ブランクあり」と何度も検索し、先輩たちの体験談やアドバイスを読み漁りました。そこで共通していたのは「最初は誰でも不安。でもやってみれば大丈夫」という前向きな声でした。その言葉に少し勇気をもらいつつも、それでもやはり自分のこととなると心配は尽きませんでした。
PC貸与と手厚いサポート体制による安心感
初めて自宅で迎えた勤務初日、私はヘッドセットを付け、貸与されたパソコンの前に座りました。長年ぶりの仕事に、内心緊張で心臓が高鳴ります。それでも新しい挑戦への決意を胸に、深呼吸して画面に向かったのを覚えています。
とはいえ、不安がゼロになったわけではありません。そんな私の緊張を和らげてくれたのが、会社からのPC貸与と充実したサポート体制でした。担当者から「業務で使うノートパソコン一式は会社で準備します。ご自宅にお送りしますのでご安心ください」と連絡を受けたときは、本当にホッとしました。自分で高性能なPCを用意したり、専門的なソフトをインストールしたりする必要はありません。届いたPCはすでに業務用の専用システムがセットアップ済みで、電源を入れて指示通りにログインするだけですぐに仕事を始められる状態でした。
加えて、研修とサポートも非常に手厚いものでした。勤務開始前にオンライン研修が行われ、テレアポの基本から丁寧に教えてもらえました。電話のかけ方や話し方のコツはもちろん、用意されたトークスクリプトに沿ってロールプレイングを繰り返し行い、感覚を掴むことができました。研修担当のスタッフは「最初はスクリプト通りで大丈夫。徐々に自分の言葉を交えていきましょう」と優しく励ましてくれました。
実際の業務が始まってからもサポートは続きます。上司にあたるリーダーが私の通話記録をモニタリングしていて、初めのうちは毎日のようにフィードバックを下さいました。「今の対応はここが良かったです」「次回はもう一言踏み込んで聞いてみましょうか」など、具体的なアドバイスをチャットで送ってもらえたおかげで、自分では気づけない改善点にも前向きに取り組めました。
さらに、同じ在宅テレアポの仲間と繋がれる仕組みもありました。例えば、「ピタッとタイム」というオンライン上のコミュニケーションツールが導入されており、業務中でも他の在宅スタッフの状況が見えるようになっています。画面上には同僚のアイコンが表示され、みんながそれぞれ電話をかけている様子がリアルタイムで分かるのです。離れていても仲間の存在を感じられるこの仕組みは、在宅で働く孤独感を大いに和らげてくれました。分からないことがあればすぐにチャットで質問できますし、雑談チャットで「今○件目終わりました!」「アポ取れました!」といったやり取りが飛び交うので、自分も頑張ろうと励まされます。
在宅テレアポ業務に取り組んで見えた世界
こうしてスタートした在宅テレアポの仕事。最初の一週間は緊張の連続でした。研修で練習したとはいえ、実際に見ず知らずのお客様に電話をかける瞬間は心臓が飛び出しそうになるほどでした。初めて電話をかけた相手から冷たく断られたときは、思わず落ち込みそうになりました。しかし、事前に教わっていた「クレーム対応マニュアル」を思い出し、深呼吸して気持ちを切り替えます。「断られても自分自身を否定されたわけではない。興味がないだけなんだ」と研修の言葉通りに割り切って、次のリストに目を移しました。
2件目、3件目とかけてもなかなか成果が出ず、焦る気持ちが募ります。そんなとき、チャットで先輩スタッフが「大丈夫、最初はみんなゼロからだよ。ゆっくり行きましょう」と声をかけてくれました。在宅とはいえ、決して一人で戦っているわけではない——そのことを実感し、肩の力がふっと抜けました。
印象的だったお客様との会話と初めての成果
忘れられないのは、業務開始からちょうど二週間が経った頃のことです。その日、私は朝から断られ続けて少し落ち込んでいました。「やっぱり私には無理なのかな」と弱気になりかけた午後、電話先のある中年の男性のお客様がこう言ってくださったのです。
「電話営業の仕事、大変でしょう。でもあなたの声は聞き取りやすくて丁寧だね。」
思いがけない労いの言葉に、一瞬涙が出そうになりました。拙いながらも真摯に話そうと心がけてきたことがお客様に伝わったのだ、と感じた瞬間でした。私は笑顔で「ありがとうございます。実はこの仕事を始めてまだ日が浅いものですから、そう言っていただけると励みになります」とお答えしました。するとその方は少し笑いながら、「そうだったんだね。うちもちょうど不用品が溜まってきて困っていたところだから、せっかくだしお願いしようかな」と、出張買取のアポイントを快く取らせてくださったのです。
それが私にとって初めてのアポイント獲得でした。電話を切った後、思わず「やった!」と声が漏れ、私は両手でガッツポーズをしていました。すぐにチャットで報告すると、画面越しにたくさんのスタンプや「おめでとう!」の文字が流れてきました。上司のリーダーからは「初アポ獲得おめでとうございます!自信にして次も頑張りましょう」とコメントをいただき、まるでオフィスでハイタッチをしているかのような一体感に包まれました。
この初めての成果は、私に大きな自信を与えてくれました。長いブランクの間に忘れていた「社会に貢献できた」という充実感を久々に味わったのです。家族に報告すると、みんな自分のことのように喜んでくれました。特に夫は「すごいじゃないか!やっぱりお前の真面目さは武器になると思ってたよ」と照れくさそうに褒めてくれました。子どもたちも「お母さん、カッコいい!」と尊敬の眼差し(?)で見てくれた気がします。
ブランクがあっても再び輝ける——同じ境遇の方へのメッセージ
こうして私は、在宅ワークで長いブランクを乗り越え、もう一度社会で輝くことができました。 振り返れば、不安や葛藤も含めてすべてが自分を成長させる糧になったと感じます。確かに最新のITツールや仕事の勘を取り戻すまでは苦労もありましたが、周囲の支えと自分の「もう一度頑張りたい」という気持ちがあれば乗り越えられると実感しました。
ヘッドセット越しに笑顔で会話をするシニア女性。在宅ワークなら、年齢を重ねた今でも自分らしくイキイキと働き続けることができます。この写真の女性のように、ブランクがあっても再び仕事で輝けるのです。
同じように長いブランクがある方へ、私から伝えたいことがあります。それは「ブランクがあっても決して遅くない」ということです。最初は怖いかもしれません。でも、新しい世界に飛び込んでみれば、あなたの人生経験を必要としてくれる場所がきっとあります。私も実際に、ブランクありの新人だったからこそ、お客様に寄り添った対応や粘り強さで成果を出せた部分があると感じています。
在宅ワークはブランクのある私に新しい道を示してくれました。自宅という安心できる環境で、自分のペースで働ける在宅テレアポの仕事は、ブランクからの復帰にぴったりの選択肢だと思います。もしあなたが「自分なんて」「今さら無理かも」と悩んでいるなら、どうか自分を諦めないでください。一歩踏み出した先には、同じように努力する仲間や支えてくれる人たち、そして何より成長していく自分自身との出会いが待っています。
在宅ワーク ブランクありでも、決して遅すぎることはありません。私のこの体験談が、その一歩を踏み出すきっかけになれたなら幸いです。勇気を出して踏み出した先で、私もあなたも、まだまだ輝いていけると信じています。
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