鹿児島県鹿児島市で在宅買取のテレアポとして活躍する61歳女性の物語

記事の内容
鹿児島県鹿児島市在住で在宅テレアポスタッフとして働く田中さん(61歳)は、自宅でテレアポ(電話によるアポイント取得)の仕事に携わり、地域の在宅買取サービスを支えています。外で働くのが難しくなったことをきっかけに始めた在宅ワークですが、持ち前の明るさとコツコツ努力で、今では1日2件ペースでアポイントを獲得できるまでになりました。電話の向こうに笑顔を届ける彼女の姿からは、年齢を重ねても新しい仕事に挑戦し生き生きと活躍する様子が伝わってきます。近年、在宅でできるテレアポの仕事はシニア層にも門戸が開かれており、田中さんもそうした新しい働き方に挑戦して成功を収めた一人です。今回は、テレアポ在宅勤務で活躍する彼女に、その仕事ぶりや魅力についてお話を伺いました。
彼女のプロフィールとテレアポを始めた経緯
鹿児島市内の自宅でヘッドセットを着け、笑顔で電話をかける田中さん。61歳とは思えないはつらつとした声が印象的です。もともと接客業など人と関わる仕事をしてきましたが、高齢の母親の介護や自身の膝の痛みも重なって、外で働くのが難しくなりました。前職を退いた後、収入が途絶える不安もあったといいます。そこで、数年前から自宅でできる仕事を探し始めます。その中で求人情報を通じて目に留まったのが、訪問買取サービスのテレアポスタッフという仕事でした。
最初は電話越しに初対面のお客様と話すことに不安もあったといいますが、家族の後押しもあり「人と話すことは好きでしたし、電話の向こうにも笑顔は伝わるはず」と前向きに考えて、思い切ってこの仕事に飛び込みました。研修では敬語の使い方や電話マナーから丁寧に教わり、パソコンの基本操作や専用システムの使い方もしっかり習得しました。最初は戸惑ったものの、『やってみればできるものですね』と田中さんは笑います。業務開始当初は緊張しながらも台本を読み込んで一件一件対応したそうです。
在宅買取テレアポの仕事内容とやりがい
田中さんが担当するのは、鹿児島県内の地域のお客様に電話をかけ、不要になった品物の訪問買取を提案し、訪問日程のアポイントを取る仕事です。具体的には、リストアップされたお宅に順番に連絡し、「不用な着物や家具、骨董品や貴金属などございませんか?無料で査定し買い取りできますよ」というようにサービスを紹介します。お客様が興味を示せば、希望の日時を伺い、査定スタッフがご自宅に伺う訪問予約を設定します。
取り扱う品物は着物、家具、骨董品、貴金属、古いおもちゃに至るまで様々です。押し入れや倉庫に眠る不要品が思わぬ値段になることもあり、「捨てようと思っていた物が売れて助かった」と感謝されることも。田中さんはお客様のそんな声を聞くのも楽しみの一つだと言います。また、アポイントが取れたらすぐ社内のパソコンに予約情報を入力し、現地対応する査定スタッフに共有します。次の電話をかける前に一息つき、気持ちを切り替えるのも長く続けるコツです。
電話でやり取りする中で、お客様が品物にまつわる思い出話をしてくださることもあります。あるご高齢の女性から、戦後間もない頃にお父様が買ってくれた着物のお話を伺った際は、その品物に込められた想いに胸を打たれました。まるでテレビの鑑定番組のように話に花が咲き、「お勉強になるわね」と笑われることも。田中さんは、お客様との会話を心から楽しんでいます。
電話だけでお客様に会うことはありませんが、田中さんは「顔が見えない分、声の表情が大切です」と強調します。明るい声ではきはきと話し、相手の反応に合わせてゆっくり説明したり、丁寧に質問に答えたりと工夫しています。お客様から「じゃあお願いしようかしら」と言ってもらえ、アポイントが取れたときには思わずガッツポーズ!直接お礼を言われることもあり、「誰かの役に立てた」という実感がやりがいにつながっているそうです。
田中さんのある1日の流れ
- 8:30 自宅で軽くストレッチをしてからパソコンを起動。コーヒーを飲みながら当日の訪問買取の予約状況や天気予報を確認します。鹿児島の朝はまず桜島の様子チェックから始まります。
- 9:00 業務開始。前日までに会社から共有されたリストを元に、お客様へ順番に電話をかけ始めます。1件ごとに丁寧にあいさつし、訪問買取サービスの内容を説明。断られても気持ちを切り替えて次のコールへ臨みます。
- 10:30 小休憩。温かいお茶で喉を潤しつつ、先ほどの通話内容をメモにまとめます。うまく興味を引けたトークやお客様から出た質問などを振り返り、次の電話に活かします。
- 12:00 昼食タイム。一旦仕事モードを離れ、テレビの昼のニュースを見ながら食事をとります。窓の外に広がる錦江湾(鹿児島湾)と桜島の景色に目を休め、リフレッシュするひとときです。
- 13:00 午後のコール再開。午前中につながらなかったお宅へ再度電話したり、新しいリスト分にも対応します。午前中の反省点を踏まえ、話し方やアプローチを微調整しながらアポイント獲得を目指します。
- 15:00 午後の小休憩。この時間までに1件でもアポイントが取れていると気持ちもひと安心。愛猫が足元にすり寄ってくるので、なでながらリラックスします。軽い体操で体のこわばりをほぐし、後半戦に備えます。
- 17:00 業務終了。最終的なアポイント件数を社内システムに報告し、その日の通話件数や成果を振り返ります。翌日に電話する予定のお客様の情報に目を通し、イメージトレーニングしてからパソコンをシャットダウンします。
- 18:00 夕食の支度を始めながら、お母様や家族に「今日も2件アポ取れたよ」と報告。家族から「頑張ったね、お疲れ様」とねぎらいの言葉をもらい、1日の達成感を噛みしめます。
鹿児島の気さくな人柄に支えられて
鹿児島市という土地柄も田中さんの仕事を後押ししています。地元の高齢者を中心としたお客様は電話越しでも気さくに応じてくれる方が多く、あたたかく耳を傾けてもらえることが多いのだとか。また、鹿児島市は高齢化が進む地域でもあり、自宅にいながら物を売れる訪問買取サービスは多くの方に喜ばれています。田中さん自身も「お店まで行けなかったから助かるわ」と感謝される場面に何度も出会い、自分の電話が地域のお役に立っていることを実感しているそうです。こうした背景もあり、田中さんは電話で名乗った後に「鹿児島もだいぶ暑くなってきましたね」などと天気や季節の話題を一言添えるようにしています。こうしたちょっとした会話がきっかけで打ち解け、世間話に花が咲くこともしばしばです。
実際、「うちのおじいちゃんがね…」とご家族の昔話を楽しそうに聞かせてくださるお年寄りもおり、電話を切る頃にはお互いに笑顔になっていることもあるそうです。たとえその場でアポイントにつながらなくても、「話を聞いてくれてありがとうね」と感謝され、田中さんも心が温かくなると言います。
「鹿児島市は気さくなお客様が多く、笑顔でお話しすると自然と距離が縮まります。外で働くのが難しくなってから始めた在宅の仕事ですが、1日2件ペースでアポを取れるようになり、収入の安定にもつながりました。」
電話の向こうにいるのは同じ鹿児島の方々という安心感もあり、田中さん自身、終始リラックスして会話できるそうです。方言はあえて使いませんが、言葉の端々に鹿児島ならではのあたたかみが感じられるのか、「あなたの声を聞くとほっとするわ」と言われたことも。地元ならではの距離の近さが、在宅でのテレアポというスタイルを支えているのでしょう。
1日2件のアポイント獲得までの道のり
そんな田中さんも、最初から順調に成果が出せたわけではありません。テレアポを始めた当初は、断られることが続いて落ち込む日もありました。とくに、あるご高齢の男性に「二度とかけてくるな!」と怒鳴られて電話を切られたときは、ショックで思わず涙がこぼれたほどです。それでも「次こそは」と気持ちを切り替え、毎回の通話後に良かった点・反省点をメモして改善を重ねてきました。
努力の甲斐あって、少しずつアポイント獲得率は上がっていきました。会社の上司や先輩からアドバイスをもらい、話し方やトークスクリプトも自分なりにアレンジ。また、月に一度は全国のテレアポスタッフとのオンラインミーティングが開かれ、成功事例や悩みを共有しています。自分と同じ在宅で頑張る仲間の存在は心強く、刺激を受けるとともに、「私ももっと頑張ろう」と大きな励みになっているそうです。例えば、最初の30秒で相手の興味を引けるように工夫し、押し売りにならないソフトな口調を心がけています。また、自身の通話内容を記録して振り返ったり、ときには自分の声を録音して聞き返し、違和感のある表現を直すなどの努力も続けました。こうした試行錯誤を積み重ねた結果、現在では平均して1日2件のアポイント取得という安定した成果を出せるようになりました。
では、田中さんが実践しているテレアポ成功のポイントとはどのようなものなのでしょうか。いくつか挙げてもらいました。
- 笑顔を意識すること:電話口でも声の明るさは伝わります。実際に口角を上げ、笑顔で話すことで柔らかな印象を与えるようにしています。
- 相手のペースに合わせること:高齢の方にはゆっくり丁寧に、忙しそうな方には手短にと、お客様それぞれの様子に合わせて話し方を調整します。
- 傾聴して信頼関係を築くこと:相槌を打ちながら相手のお話をよく聞き、お客様が何を求めているかを汲み取ります。強引に話を進めず、納得いただいた上で次のステップに進むよう心がけています。
- サービスの知識を身につけること:お客様からの質問にすぐ答えられるよう、買取対象となる品物や査定の手順など業務に関する知識を日々学んでいます。自信を持って説明できれば、お客様にも安心してもらえると考えています。
「基本的なことばかりですけど…」と控えめに話す田中さんですが、このような当たり前のことを着実に実行することが成果につながっているようです。
在宅で働く魅力と今後の目標
在宅でテレアポの仕事をする魅力について、田中さんは「自分のペースで働けること」と「地域との繋がりを感じられること」を挙げます。自宅の一室にパソコンと電話をセットし、天気の良い日は窓から桜島を眺めながら業務にあたっています。通勤が不要で体力的な負担が少なく、休憩も自由に取れるため、無理なく続けられるのがありがたいと言います。
一方で、自宅にずっといる働き方だからこその課題もあります。オンとオフの切り替えが難しい点や、一人で電話をかけ続ける孤独感を感じる瞬間もあるそうです。そんなときは、傍らで丸くなっている飼い猫をそっとなで、気持ちを落ち着けるようにしているそうです。それでも、電話の向こうで「助かったよ」「ありがとうね」と感謝の言葉を聞くたびに、画面越しに「こちらこそありがとうございます」と頭を下げるといいます。自宅に居ながらにして地域の役に立てている実感が、田中さんの大きな支えになっています。今では家族も田中さんの生き生きと働く姿に安心し、「うちのお母さんはすごいね」と応援してくれているそうです。ちなみに田中さんは「笑う門には福来る」を座右の銘に掲げ、文字通り笑顔で福を呼ぶテレアポを実践しています。普段から笑顔の大切さを周囲にも語っており、電話越しにもその笑顔と真心を届けたいという思いで日々受話器に向かっているのです。
最後に、田中さんは今後の目標について「これからも健康に気をつけながら、この仕事を続けたいです。そして、同じように自宅で働きたいという方々の励みになれれば嬉しいですね」と微笑みました。冗談めかしながら「声が出るうちは現役でいたいですね」と笑う田中さん。その表情からは、生きがいを感じられる仕事に出会えた喜びがにじみ出ています。
田中さんは鹿児島県鹿児島市で、在宅で買取サービスのテレアポの仕事に挑戦し、生き生きと活躍しています。その姿は同世代の人々にも「自分も挑戦してみよう」という勇気を与えてくれる存在と言えるでしょう。田中さんの明るい声はこれからも電話越しに温かさを届け、地域に笑顔の輪を広げてくれることでしょう。

