はじめに
結婚式の披露宴で上映されるプロフィールムービーは、新郎新婦の生い立ちや出会いを紹介する定番演出です。しかし、中にはゲストの笑いを誘ったり、思わず涙を流させたりする、感情に訴えるムービーもあります。本記事では、実際に披露宴で笑いと涙を巻き起こしたプロフィールムービーのエピソードを集めました。共働きで忙しい30代前半カップルの皆さんにも、自分たちのムービー作りのヒントになるよう、心温まるストーリーをご紹介します。
エピソード1:遠方のおばあちゃんからのサプライズメッセージに新婦号泣
最初のエピソードは、感動の涙を誘ったサプライズです。新婦・美里さん(32)は祖母(ばあば)が体調の問題で披露宴に出席できないことをとても残念に思っていました。そんな中、新郎の健太さん(33)はプロフィールムービーの中に遠方のおばあちゃんからのビデオメッセージを内緒で組み込むことを計画します。
披露宴当日、和やかに二人の幼少期の写真が流れたあと、突然画面に美里さんのおばあちゃんが登場しました。「美里は小さい頃から頑張り屋で…」と優しく語りかけるおばあちゃんの姿に、美里さんはハッと息をのみます。祖母はカメラに向かって二人の結婚を心から喜ぶ言葉と、「直接行けなくてごめんね。でも私はいつもあなたを誇りに思っていますよ」と涙ぐみながらメッセージを送りました。その瞬間、会場中が静まり返り、画面を見つめる新婦の目から大粒の涙がこぼれます。ゲストの中にも思わず目頭を押さえる人が続出しました。
実はこのビデオメッセージ、健太さんが密かに新婦家族と協力して事前に撮影していたもの。おばあちゃんの大好きな花を背景に、何度も練習して心を込めて撮影されたそうです。プロフィールムービーの最後におばあちゃんが「美里、健太さん、末永くお幸せにね」と微笑むと、美里さんは席で号泣。驚きと嬉しさで胸がいっぱいになり、新郎新婦はもちろんゲストからも盛大な拍手が起こりました。
ポイント
身近な家族からのサプライズメッセージは、ゲストの心にも深く響きます。特に直接会場に来られない大切な人からの映像メッセージは、プロフィールムービーに感動をプラスする演出になります。

エピソード2:爆笑!新郎の“伝説の”幼少期映像で会場大盛り上がり
次のエピソードは、一転して笑いに包まれたケースです。浩二さん(31)と彩菜さん(30)のカップルは、余興など派手な演出を用意していなかったため、「プロフィールムービーだけでもゲストに楽しんでもらおう」と考えていました。二人は共働きで準備の時間も限られていましたが、ある日新郎の実家で懐かしいVHSテープを発見します。それは浩二さんが5歳の頃、運動会で大泣きして駄々をこねている伝説の幼少期映像でした。
浩二さんは恥ずかしがりましたが、「ゲストに笑ってほしい!」という思いで思い切ってその映像をプロフィールムービーに組み込むことに決めます。当日はまず通常の写真紹介が流れ、会場も微笑ましい雰囲気。しかし中盤、「浩二の黒歴史映像をご覧ください!」というテロップとともに突然始まった古いホームビデオに、ゲストは「何が始まるの?」と前のめりに。映像には、幼い浩二さんが徒競走で転んで地面に座り込み、大声で泣きじゃくる姿が映し出されました。予想外の展開に、一瞬静まった後、会場は笑いの渦に!新郎新婦も思わず大笑いし、浩二さんの両親は恥ずかしそうにしながらも笑顔です。
ゲストからは「可愛すぎる!」「浩二らしいね!」といった歓声が上がり、会場は一気に和やかなムードになりました。笑いが収まったところで映像は再び写真紹介に戻り、最後は二人の馴れ初めエピソードへとつながります。エンディングではゲストへの感謝メッセージも添えられ、笑いだけでなく温かな気持ちに包まれてムービーは終了しました。
ポイント
プロフィールムービーにユーモアを盛り込むと、披露宴の雰囲気は一気に明るくなります。新郎新婦のちょっと恥ずかしいエピソードや可愛らしい失敗談など、自虐ネタをあえて公開することでゲストとの距離が縮まり、「アットホーム」な空気を作り出すことができます。ただし笑いに走りすぎず、最後にはきちんと感謝の気持ちを伝える構成にすることで、笑いと感動のバランスが取れたムービーになります。
エピソード3:仲間と作ったドラマ仕立てムービーで笑い涙の連続
三つ目のエピソードは、笑いと涙が交互に押し寄せた壮大なストーリー仕立てのプロフィールムービーです。翔太さん(34)と麻衣さん(33)のカップルは、友人が多く余興をたくさん頼まれていましたが、「それならいっそプロフィールムービー自体を余興のように楽しめるものにしよう」と考えました。二人は多忙な仕事の合間を縫って友人たちに声をかけ、ゲスト参加型のドラマ風ムービーを自作することにしました。
ムービーの前半は、新郎新婦と仲間たちが出演するミニドラマ。二人のなれそめをコメディタッチで再現し、友人男性が新郎の上司役を、友人女性が新婦の同僚役を演じるなど、本格的な配役です。撮影は週末にみんなで集まり、会社の会議室や公園を舞台に行われました。映像には要所要所に笑いどころが散りばめられ、ゲストたちは自分の知っている友人が画面に登場するたびに大喜び。職場の上司や同僚も「あれ、○○さんじゃない?」と驚きながら笑い、会場はまるで上映会のような盛り上がりを見せました。
ところがムービー後半、新郎新婦の幼少期から現在までを振り返る写真パートになると、一転してしっとりとした雰囲気に。BGMもバラードに切り替わり、画面には両親や友人との写真が次々と映し出されます。そしてクライマックスでは、協力してくれた友人たち一人ひとりから新郎新婦へのサプライズコメントが流れました。「翔太、ずっと幸せに!」「麻衣、本当におめでとう!」といったメッセージに、二人は思わず涙ぐみ、会場からも感動のすすり泣きが聞こえてきます。ラストシーンでは、新郎新婦が揃ってカメラに向かい、今日来てくれたゲスト全員に「ありがとう!」と呼びかける演出で締めくくられました。上映が終わると同時にゲストから大歓声と拍手が起こり、笑いと涙に包まれた披露宴となりました。
ポイント
仲間や家族に協力してもらい参加型のムービーを作ると、ゲスト自身も物語の一部となるため、一体感が生まれます。笑いと感動の緩急をつけた構成にすることで、長めの上映時間でもゲストを惹きつけ続けることができます。ただし、撮影や編集には時間と労力がかかるため、共働きで忙しいカップルは無理のない範囲で計画しましょう。協力者へのお礼も忘れずに。
まとめ
以上、涙と笑いが生まれたプロフィールムービーの実例を三つ紹介しました。それぞれ演出の仕方は違いますが、共通しているのは「新郎新婦の人柄や想いが伝わる工夫」があることです。大切な家族への感謝を込めたサプライズや、恥ずかしさも笑いに変える勇気、そして周囲の人との絆を映し出すことで、ゲストの心を動かすムービーが生まれます。
忙しい毎日の中で準備を進めるお二人も、ちょっとしたアイデアや周囲の協力で、ゲストの笑顔と涙を引き出す温かなプロフィールムービーを作ることができるでしょう。お互いへの愛情と感謝の気持ちを大切に、ぜひ自分たちらしい感動演出に挑戦してみてください。
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