新郎新婦インタビュー:私たちがエンドロールに込めた想い

記事の内容
結婚式のエンドロールは、披露宴のラストを彩る特別な映像演出。ただ流れ作業のようにゲスト名を表示するのではなく、新郎新婦の「ありがとう」の気持ちが込められたひとつの物語です。今回ご紹介するのは、東京都内で少人数のアットホームな結婚式を挙げたカップルによる、実際のエンドロール制作の裏側。
「一人ひとりに、ちゃんと感謝を届けたかった」
「照れくさいけど、だからこそ映像で伝えようと思った」
そう語るふたりに、どんな思いでエンドロールを企画・制作したのか、インタビュー形式でじっくり伺いました。これから結婚式を迎える方にとって、きっと参考になる“リアルな声”が詰まった記事です。

Q1:エンドロールムービーを取り入れようと思ったきっかけは?
A: 実は結婚準備を始める前は、エンドロールはオプションかな?くらいに思っていました。でも式場見学の際にプランナーさんから過去の事例映像を見せてもらって、「こんな風に感謝の気持ちを伝えられるんだ」と感動したのがきっかけです。私たちの結婚式は招待ゲストが家族と親しい友人だけの30名程度だったので、アットホームな式の締めくくりにふさわしい演出としてエンドロールを取り入れることにしました。「今日来てくれた人全員に直接『ありがとう』を伝えたい」という想いも強かったですね。
Q2:エンドロールにはどんな内容やメッセージを盛り込みましたか?
A: 二人の生い立ちや出会いを振り返る写真スライドと、ゲスト全員の名前を入れました。構成としては、最初に簡単なオープニング映像を入れてからゲスト紹介を始めています。ゲスト紹介ではゲストごとのメッセージも少しずつ載せました。例えば学生時代の友人には「一緒に過ごした◯◯の思い出は宝物です」、職場の同僚には「日頃のサポートに感謝しています」といった一文を添えています。最後に両親への感謝メッセージと、新郎新婦として皆さんへ改めて感謝を伝える言葉で締めました。映像のBGMもすごく悩みましたが、歌詞に「ありがとう」が登場する曲を選んで、映像とシンクロするよう工夫しました。
Q3:エンドロールを作るうえでこだわった点や苦労した点はありますか?
A: こだわったのはゲストの名前の表記ミスが絶対にないようにすることです。せっかくの感謝ムービーで名前を間違えたら失礼ですし、ゲストにも悲しい思いをさせてしまいますから。招待状の返信ハガキに書いてもらった氏名をそのまま使うなど、念入りにチェックしました。苦労した点は、映像を自作したので編集に思ったより時間がかかったことですね…。仕事の合間に少しずつ写真をスキャンしたりテロップを配置したり。自宅PCではフォントが崩れて旧字体の文字が正しく表示されないハプニングもありましたが、何とか式一週間前に完成してホッとしました。
Q4:当日のゲストの反応や、エンドロールを流してみた感想を教えてください。
A: お色直し中座のタイミングで編集スタッフさんにデータを渡して準備してもらい、披露宴の結びで上映しました。ゲストの反応は…正直驚くほど良かったです!自分たちの名前や写真が出てくるので皆かなり盛り上がってくれて。友人たちは笑いながら泣いていましたし、両親も「本当に良い式だった」と言ってもらえました。エンドロールをやってよかったと心から思いましたね。映像を通じて普段言えない感謝を伝えられたことで、会場全体が温かい空気に包まれたのを感じました。少人数婚だったからこそ、ゲスト一人ひとりに思いを届けるこの演出がより響いたのだと思います。
Q5:これからエンドロールを作るカップルへのアドバイスやメッセージは?
A: 迷っているならぜひ取り入れてほしいです!エンドロールは形に残るので、後で自分たちも見返すことができますし、ゲストとの思い出にもなります。プロに依頼するにせよ自作するにせよ、自分たちらしさを出すことが一番大切だと思います。「こんな風に感謝を伝えたい」という軸がブレなければ、きっと素敵な映像になりますよ。準備は大変かもしれませんが、その過程も結婚準備の思い出になります。私たちも何度も話し合いながら作ったエンドロールのおかげで、夫婦の協力する力が高まった気がします。当日はぜひ肩の力を抜いて、自分たちもゲストも楽しめるエンドロールを作ってくださいね!
インタビューを通じて、お二人のエンドロールへの熱い想いと工夫が伝わってきました。お話にあった「自分たちらしさ」や「感謝を伝える」という点は、エンドロール作りのキーワードと言えそうです。

まとめ
いかがでしたか?
今回のインタビューから伝わってきたのは、「どんな形式より、気持ちがこもっていることが一番大切」というシンプルな真実でした。プロに任せるにせよ、自作に挑戦するにせよ、エンドロールはふたりの感謝をカタチにする最高のツール。大切なのは、誰のために、何を伝えたいのかをふたりでしっかり話し合うことです。
今回ご紹介したおふたりのように、ゲストのことを一番に考えて丁寧に準備すれば、必ずその気持ちは届きます。あなたも、世界にひとつだけの“想いが伝わるエンドロール”を作ってみませんか?