「サイト回遊率」を高めることは、ユーザーの満足度とSEO効果の向上に直結します。 自社サイトに訪れたユーザーがどれだけ他のページも閲覧してくれるかは、コンテンツの魅力やサイトの使いやすさの指標です。特に中小企業のマーケティング担当者にとって、限られたアクセスを最大限に活かしてCV(コンバージョン)につなげるためにも回遊率の改善は重要課題と言えます。本記事ではサイト回遊率とは何か、そして回遊率を上げるメリットや低迷する原因と改善策を解説し、紹介します。今日から実践できるポイントを見つけてください。

サイト回遊率とは?
サイト回遊率とは、ユーザーが1回の訪問(1セッション)でサイト内の何ページを閲覧したかを示す指標です。Googleアナリティクスでは「ページ/セッション」という指標で計測され、数値が高いほど「ユーザーがサイト内で多くのページを次々と閲覧してくれている」状態を表します。例えば1訪問で5ページ見られれば回遊率は高く、1ページだけで離脱すれば回遊率は低いと言えます。
直帰率との関係: 回遊率は直帰率(最初の1ページだけ見てサイトから去った割合)と表裏一体の関係です。回遊率を上げるということは直帰率を下げることにつながります。直帰率の改善はSEOにもプラスに働くとされており、ユーザーのサイト内回遊が増えれば検索エンジンからの評価も間接的に向上する可能性があります。つまりユーザーがサイト内を回遊してくれる状態=ユーザー満足度が高い状態と考えられ、サイト運営上とても重要な指標なのです。
サイト回遊率を上げるメリット
サイト回遊率を向上させることにより、以下のようなメリットが得られます。
- コンバージョン機会の増加: ユーザーと接するページ数が増えるほど、自社の商品購入や問い合わせ、資料請求などのコンバージョンにつながるチャンスも増えます。例えばECサイトであれば複数の商品ページを見てもらうことで購入検討が深まり、最終的な成約率向上が期待できます。
- 直帰率改善によるSEO効果: 回遊率が上がる=直帰率が下がることを意味し、直帰率の低下はSEOに良い影響を与えると言われています。ユーザーが複数ページ閲覧しているサイトは有益だと判断されやすく、結果として検索順位の評価向上(ダブルの評価向上)につながる可能性があります。
- ユーザーエンゲージメントの向上: サイト内に長く留まって多くのコンテンツに触れてもらえれば、ユーザーの興味関心やブランドへの信頼が高まります。複数の記事を読むうちにサイト全体のファンになってくれれば、リピート訪問やSNSでの拡散など好循環が生まれます。
- 滞在時間の延長: 回遊率を上げることで1セッションあたりの滞在時間も長くなる傾向があります。ユーザーがじっくり情報収集してくれるほど、自社の伝えたい内容を届けやすくなり、商品・サービスへの理解促進にもつながります。
このように回遊率の改善は売上や問い合わせ増加(CVR向上)とSEO評価向上の両面でプラス効果をもたらします。特に中小企業のサイトでは、一人ひとりの訪問者との接点を最大化して機会損失を防ぐことが重要です。では、なぜ回遊率が低くなってしまうのか、その原因と改善策を見ていきましょう。

サイト回遊率が低い原因とその改善策
自社サイトの回遊率が伸び悩んでいる場合、考えられる主な原因は次のとおりです。それぞれの原因と、対応する改善策を整理します。
- コンテンツがユーザーのニーズに合っていない: ユーザーが求める情報がページに見当たらないと、別のサイトに移ってしまいます。例えば製品詳細や価格、連絡先など知りたい情報が不足していると回遊どころか離脱を招きます。改善策として、ターゲットユーザーの検索意図を調査し、必要な情報を網羅したコンテンツを用意しましょう。タイトルや見出しで内容を的確に示し、ユーザーの疑問に答えることが大切です。
- コンテンツの質が低い: 情報はあるものの内容が薄かったり文章が分かりにくかったりすると、ユーザーは価値を感じられず離脱してしまいます。せっかく他のページへ誘導しても、コンテンツ自体に魅力がなければ回遊率は上がりません。改善策として、専門性や独自性のある質の高いコンテンツ作成に注力しましょう。ユーザーにとって有益で読みやすい記事や情報を提供できれば、「他のページも読んでみよう」と思ってもらいやすくなります。
- 内部リンクや関連情報への導線が不足している: サイト内の他ページへの誘導リンクが少ないと、ユーザーは次にどのページに行けば良いか分からず、結果としてそのまま離脱してしまいます。特にブログ記事で関連記事へのリンクやサイト内検索の案内が無いと、ユーザーは1ページで満足して去ってしまいがちです。改善策として、適切な導線設計を行いましょう。本文中やページ下部に関連ページへのリンクを配置したり、サイドバーにおすすめ記事を表示したりすることで、ユーザーが次のコンテンツへ容易に移動できるようになります。内部リンクを充実させることでユーザーの滞在時間が延び、結果的に回遊率向上が期待できます。
- サイトのユーザビリティや快適性が低い: ページの表示が遅い、レイアウトが見づらい、モバイル非対応といったサイトの使い勝手の悪さも大きな原因です。読み込みに時間がかかればユーザーは待てずに離脱しますし、小さい文字や煩雑なレイアウトは読む気を削ぎます。またポップアップや広告が多すぎるサイトも敬遠されがちです。これらの場合の改善策は、サイトの技術的・デザイン的な最適化です。例えば「画像やスクリプトの最適化による表示速度アップ」「モバイルフレンドリーなレスポンシブ対応」「余白とフォントサイズを調整した読みやすいデザイン」「必要以上に主張しないUIで直感的に操作できるナビゲーション」などを実施しましょう。サイトが快適に使えるようになれば、ユーザーは安心して複数ページを閲覧してくれるようになります。
上記のように原因と対策をセットで洗い出し、順次改善することが重要です。原因を特定するにはデータ分析も活用し、ボトルネックになっている箇所から優先的に対応しましょう。
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