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アクセス解析の基本用語をマスターしましょう! Googleアナリティクスを効果的に使うには、出てくる指標やデータの意味を正しく理解することが大切です。このページでは、特に重要な「セッション」「ユーザー」「コンバージョン」という指標にフォーカスし、初心者向けにやさしく解説します。Googleアナリティクスの使い方の基礎固めとして、ぜひ押さえておいてください。

セッションとは何か?

セッションとは、一言でいうとユーザーの訪問(アクセス)単位のことです。ユーザーがサイトにやって来てから離れるまでが1セッションに相当します。例えば、あるお客様が朝にサイトを訪れて商品ページを閲覧し離脱、その日の夜に再度サイトに訪れて問い合わせフォームを送信した場合、セッション数は2になります(朝の訪問と夜の訪問でそれぞれ1セッションずつ)。一方、同じお客様なのでユーザー数は1のままです。

セッションは基本的に30分間サイトからの動きがなければタイムアウトし終了すると定義されています(※標準設定の場合)。したがって、ユーザーがサイトを開いたまましばらく放置し、40分後にまたクリックした場合、それは新しいセッションとしてカウントされます。

  • ポイント: セッション数は「サイトへの延べ訪問回数」を表す指標です。同じユーザーが何度も訪れればセッション数は増えます。マーケティング施策では、「1ユーザーあたり平均○回訪問している」「再訪率が○%ある」などユーザーのエンゲージメント度合いを測るのに役立ちます。

レポート上では、セッション数は「集客(トラフィック)」や「ユーザー」サマリーの中で確認できます。また、「行動 > サイトコンテンツ > ランディングページ」では各ランディングページごとのセッション数も見られ、「どのページからの訪問が多いか」を分析できます。

ユーザーとは何か?

ユーザーとは、サイトを訪問したユニークな訪問者数(人数)を指します。GoogleアナリティクスではCookieなどを用いて訪問者を識別しており、同じ人が期間中に何回訪れてもユーザー数は1として扱われます(※同一ブラウザ・デバイスでの話。ブラウザを変えると別ユーザーになる点に注意)。

例えば、1人のユーザーが月内に5回サイトにアクセスした場合、ユーザー数は1人ですがセッション数は5回となります。このように、ユーザー数=実際の訪問者の延べ人数を示すため、「何人の顧客をサイトに呼び込めたか」の指標になります。

  • ポイント: ユーザー数は新規顧客獲得やリーチの広がりを評価するのに重要です。「ユーザー > 新規とリピーター」のレポートで、新規ユーザー数とリピーター数の割合を見ることもできます。新規ユーザーが増えていれば認知拡大が進んでいると判断できますし、リピーターが多ければ既存ユーザーのリテンションが高いことが分かります。

GAレポートでは、「ユーザー」指標として各画面に表示されます。特にユーザーサマリー画面ではユーザー数(新規ユーザー数も)が大きく表示されるので、月次などでサイトを何人が訪れたかを把握するのに役立ちます。

把握するのに役立つ

コンバージョンとは何か?

コンバージョン(CV)とは、Webサイト上でユーザーに達成してほしい最終的なアクションや目標のことです。例えば以下の通りです。

  • お問い合わせ送信: 資料請求や問い合わせフォームの送信完了
  • 商品購入: ECサイトでの商品購入完了(決済完了ページの表示)
  • 会員登録: 新規会員登録の完了
  • 資料ダウンロード: 資料請求のためのフォーム送信やPDFダウンロード

サイトごとに目標とする行動は異なります。Googleアナリティクスでは、これら目標となる行動(コンバージョン)を事前に設定することで、コンバージョン数やコンバージョン率をトラッキングできます。設定したコンバージョンが発生すると、レポートの「コンバージョン」セクションで件数がカウントされ、どの経路でコンバージョンしたか等の分析が可能になります。

  • コンバージョン率(CVR): コンバージョン率は「コンバージョン数 ÷ セッション数」または「コンバージョン数 ÷ ユーザー数」で算出される割合です(GA上はセッションに対する割合として表示されることが多いです)。サイト訪問1回あたり、あるいは1人あたり、どの程度の確率で目標達成に至ったかを示します。
  • ポイント: コンバージョン数そのものが増えることが最重要ですが、コンバージョン率を見ることでサイトの効率の良さがわかります。例えば、コンバージョン率が低ければサイト内で迷って離脱している人が多いかもしれませんし、高ければ訪れた人の多くが顧客化していることになります。マーケティング施策のABテスト時などにはCVRの改善を指標に使うことが多いです。

コンバージョンレポートの見方: UAの場合、「コンバージョン > 目標 > 概要」で全目標の合計コンバージョン数やCVRが見られます。さらに「目標別」「経路分析」「ファネル ビジュアライゼーション」等で詳細を分析できます。例えば「コンバージョン > マルチチャネル > コンバージョン経路」では、コンバージョンに至るまでユーザーが辿った経路(参照元の組み合わせ)を確認でき、どのチャネルが貢献したかが分かります。GA4でも「エンゲージメント > コンバージョン」で類似のデータが確認可能です。

他にも押さえておきたい基本指標

上記以外にも、分析に役立つ指標がありますので簡単に紹介します。

  • ページビュー(PV): 延べページ閲覧数。ユーザーの関心が高いコンテンツを知る基本指標です。
  • 平均セッション時間: 1回の訪問あたりの平均滞在時間。サイト内容の興味深さやユーザーエンゲージメントを測るヒントになります。ただし直帰の場合は0秒となるため過信は禁物。
  • 直帰率: 先述のとおり最初の1ページだけ見て離脱した割合。コンテンツの質や集客のマッチ度合いを判断する材料ですが、文脈次第で高くても問題ないこともあります。
  • 離脱率: 各ページでサイトを離れた割合。直帰率との違いは、「そのページがセッションの最後になった割合」です。離脱率が特に高いページは改善余地がある可能性があります。
  • 新規ユーザー率: 全ユーザーのうち初めて訪れたユーザーの割合。新規開拓とリピートのバランスを見るのに使います。

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  • Webサイト解析の重要性と主要指標

これら基本指標を理解しておけば、Googleアナリティクスのレポートを読み解く土台は十分です。まずは自社サイトの現状を、これらの数字で把握してみましょう。 最初はピンと来なくても、定期的にチェックしていくうちに「先月よりユーザーが増えた」「広告キャンペーン後にコンバージョン率が上がった」といった変化に気づけるようになります。

データ分析に慣れてきたら、指標同士の関係性にも注目してみてください。例えば「ユーザーは増えたのにコンバージョン率が下がっている」「PV数は変わらないが平均セッション時間が伸びている」など、複数の指標を組み合わせて考察すると思わぬ発見があります。

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