在宅で出張買取テレアポの仕事をするうえで、やはり気になるのが「どれだけ稼げるか」という点でしょう。50代以上のベテランテレアポであるあなたに向けて、この仕事の報酬体系や具体的な収入イメージ、そして安定して稼ぐためのポイントを解説します。
報酬体系の種類:成果報酬 vs 時給
出張買取のテレアポ求人では、完全歩合制(成果報酬型)と時給制の大きく二種類の報酬体系があります。完全歩合制の場合、アポイントを1件獲得するごとに一定の報酬が支払われます。相場としては1アポあたり3,000円〜5,000円程度が多く、中には経験者なら1件6,000円という高額報酬を設定している求人もあります。例えば「50歳〜70歳の女性が活躍中!在宅1アポ4,000円」といった募集も実際に存在し、ベテラン層にとって魅力的な成果給と言えるでしょう。一方、時給制の場合は1時間あたり1,100〜1,500円前後の固定給が支払われます。この場合でも多くの企業でインセンティブ制度が設けられており、アポイントを1件取得するごとに時給とは別に〇〇円プラス、といった形で成果に応じたボーナスが出ます。実際ある求人では「時給1,520〜2,020円+アポ獲得ごとにインセンティブ支給(買取成立に関わらず支給)」と明記されており、時給制でも頑張り次第で歩合制に負けない収入を得ることが可能です。

どれくらい稼げる?収入の目安
では具体的に、在宅の出張買取テレアポでどの程度の収入が見込めるのでしょうか。これは報酬体系と働き方(勤務時間・日数)によって大きく異なりますが、ここではいくつかモデルケースを考えてみます。
ケース1: 完全歩合制・フルタイム並みに稼働
契約件数に応じた成果報酬のみの場合、アポ獲得数が収入を左右します。仮に「1アポ=4,000円」の条件で平日週5日、1日5時間程度働くとします。1時間に1件ペースでアポが取れれば、1日5件×4,000円=20,000円となり、月20日稼働で月収40万円に達します。現実的には毎時間コンスタントに成果を出すのは容易ではありませんが、ある企業の在宅アポインター実績では「5時間で2.5件」つまり1時間あたり0.5件ほどのペースというデータもあります。このペースの場合、1日5時間で約2〜3件(=約8,000〜12,000円)、月20日で16万〜24万円ほどが目安となるでしょう。ベテランでトークに自信がある方なら、より高い成約率で月30万円以上を十分狙えます。実際、とある求人では「1年目スタッフも月収30万円以上多数在籍!」とアピールされています。中には「1年目から月収100万円も可能」と謳う募集例もありますが、これはトップクラスの成果を収めた場合の特例と考えておいたほうが良いでしょう。
ケース2: 時給+インセンティブ・短時間勤務
一方、時給制で1日4時間・週3日のように短時間勤務するケースも見てみましょう。例えば「時給1,300円+1アポあたりインセンティブ2,000円」の条件で、1日4時間×週3日(=月12日)働いたとします。まず固定の時給部分で月収は約1,300円×4時間×12日=6万2,400円。ここに、仮に1日1件ペースでアポが取れればインセンティブが月12件×2,000円=2万4,000円が加算され、合計で約8万6,400円となります。もし成果が上がらなかった場合でも時給分の収入は確保されるため、収入が完全ゼロになる心配がないのが時給制の安心感です。逆にアポが量産できればその分ボーナスが入るため、大きく稼ぎたい人にとってもやりがいがあります。

安定して稼ぐためのポイント
在宅の出張買取テレアポで安定した収入を得るには、いくつかのポイントに留意すると良いでしょう。まず、自分に合った報酬体系を選ぶことです。高い成果報酬は魅力ですが、毎月安定した収入が欲しい場合は時給制の求人を選ぶほうが精神的な負担が少ないかもしれません。逆に「自分のペースで頑張った分だけ稼ぎたい」「営業成績に自信がある」という方は、歩合制のほうが収入アップを狙えます。実際、1件あたりの単価×獲得件数がそのまま収入に直結する歩合制では、テレアポスキルが高い人ほど有利です。
次に、継続的に成果を出す工夫も欠かせません。アポ取得率を上げるためにトークの研究を重ねたり、成績の良い同僚のコツを参考にしたりすることで、1件でも多くアポイントを取れるようになります。前述のように1時間あたりのアポ取得件数が0.5件から0.8件に上がるだけでも、月収には大きな差が生まれます。また、季節や時期によってもアポイント取得のしやすさは変わります。例えば年末の大掃除シーズン前後や引っ越しシーズンには不要品を処分したいニーズが高まり、アポが取りやすくなる傾向があります。そうしたタイミングでは集中的に架電して件数を伸ばすなど、自分なりの工夫で収入アップを図りましょう。さらに、定期的に自分の目標件数を設定し、モチベーションを維持することも大切です。歩合制であれば「今月は◯件=◯万円を目指そう」と目標を可視化し、時給制であっても「今月はインセンティブ◯件分獲得しよう」といった目標を立てることで、収入への意識が高まります。
なお、営業の仕事と聞くとノルマ(目標件数)の存在が気になるかもしれません。会社によって目標件数は設定されていますが、「達成できなければ即ペナルティ」という厳しいケースは少ないようです。特に在宅の業務委託(歩合制)であれば自分の裁量でコール件数を調整できます。ただし、全く成果が出ない状態が長く続けば契約更新が難しくなる可能性もゼロではないため、やはりある程度の目標意識を持って取り組むことが大切です。
最後に、報酬以外の条件面も確認しておきましょう。例えば支払日は月末締め翌月◯日払いなのか、源泉徴収の有無や確定申告の必要性(業務委託の場合)など、事前に把握しておけば安心です。完全歩合制の業務委託契約だと社会保険等が付かないケースが多い一方、アルバイト・パート扱いで時給制なら雇用契約となり扶養範囲内調整が可能、といった違いもあります。自分の希望に合った働き方かどうか、収入面とあわせて総合的に判断することが大切です。
このように、工夫次第で在宅の出張買取テレアポでもしっかり収入を得ることが可能です。豊富な経験とやる気さえあれば、50代からでも新たな在宅ワークで活躍できるでしょう。
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